先日初めての3DプリンターとしてBambu Lab A1 miniを購入した感想を記事にしたから、今回はA1 mini購入と一緒に用意したものを紹介する。買ったものに加えて、A1 miniで印刷したパーツやアクセサリー類も一緒に紹介する。
3Dプリンターを初めて使う人のスターターセット的な内容になっているから、これから3Dプリンターデビューしようと思っている人は参考にしてほしい。
買ったもの・準備したもの

Bambu Lab A1 mini(AMS Liteなし)
安価、小型、良好な操作性と3Dプリンター初心者におすすめの機種。セールなら30,000円前後で買える。
初めて使う分には単色印刷で十分。多色印刷用の装置(AMS Lite)は今後必要になったときに買い足せばOK。
コンセント変換コネクタ(3ピン→2ピン)
Bambu Lab A1 miniのコンセントは海外の3ピン仕様だから変換コネクタが必須。
延長コード
Bambu Lab A1 miniはコンセントのコードも短い。よほど差込口が近くない限りは延長コードを用意したほうがいい。ほぼ必須。
頑丈な台
3Dプリンターは稼働時にノズルが縦横無尽に動き回るからその振動に耐えられる頑丈な台が必要。筆者は元々家にあった天板幅55cm*35cmのスチールラックに置いている。
制振スポンジ
スチールラックと同じく振動対策として準備したもの。スチールラックとの組み合わせなら制振スポンジを挟むだけでも十分だと思う。
フィラメント
印刷に使う材料。初期設定を簡単に済ませるために最初はプリンター本体とメーカーを揃えてBanbu Lab製を購入、素材は汎用性のあるPLAマットブラックを選んだ。
慣れてきたら安さとか好きな色味といった基準で選んでいいと思う。今はELEGOOとeSUNのマットPLAをメインで使っている。
フィラメント保存容器・乾燥剤
フィラメントは湿気るとうまく印刷できなくなるからできる限り乾燥した環境で保存したい。専用の保存容器はあるっちゃあるけど結構お値段もするし場所も取る。本格的に使う人でなければ正直オーバースペックに感じる。
保存するだけなら数百円で買えるイノマタ化学の乾物ストッカー・サイズ6.0がおすすめ。1kgのスプール付きフィラメントが丁度収まる大きさでスリムに収納できる。容器の底には乾燥剤専用の収納スペースも用意されていて交換も簡単。

この乾物ストッカーはフィラメント保存容器として定番的存在で、ストッカーに入れたままフィラメントを取り出せるようにする改造キットも作られている。筆者もこの改造キットを使わせてもらっている。改造キットのデータはコミュニティサイトから無料でダウンロードできる。大変ありがたい話。
改造キットのリンクは次のアイテム紹介に記載。
空気圧接手・PTFEチューブ・湿度計
上で紹介したイノマタ化学の乾物ストッカーの改造に必要なパーツ。台座は3Dプリンターで印刷して、容器のフタに穴を空けて接手とチューブを取り付ければ完成。台座には湿度計の設置スペースもあって、外から保存状態を簡単に確認できる。よく考えられていて使いやすい。
詳細は製作者様の紹介ページを確認してほしい。
買ったけど使わなかったもの
振動吸収スポンジ以外の防振グッズ
筆者の振動対策がスチールラックと制振スポンジの組み合わせに落ち着いたのは上で書いた通りだけど、どんな組み合わせが良いか試すために先人たちの例を参考にいくつか対策グッズを買っていた。具体的には下記。
- タイル
- 防振ジェル
- MDF
筆者に似た環境で使うならこれらは買わなくていいと思う。
ヘアスプレー・スティックのり
印刷物をプレートから剥がしやすくするためにプレートを糊でコーティングすると良いという情報を見たから準備したけど、Bambu Lab A1 miniに付属しているプレートでは使わずとも簡単に剥がれたから使うことが無かった。
プレートとフィラメントの組み合わせ次第では必要になるかもしれない。
A1 mini本体のカスタムのために印刷したもの

Bambu Lab A1 miniは安価と小型の両立のために色々なパーツが省略されていて、快適に使うには最初にアクセサリー類を作る必要がある。ここでは筆者が使っているカスタムパーツを紹介する。
モデルデータのリンクも載せておく。リンク名はコミュニティサイトの日本語訳そのまま。
コミュニティには無数のカスタムパーツが存在していて、ユーザーは自分に合ったカスタムパーツを自由に組み合わせることができる。1つ1つのパーツも小さいものが多いから使うフィラメントも少なめ。パーツ1個あたりの改造費用はおおよそ数十円~数百円くらい。お試しで印刷するにもちょうどいい
ユーザーは柔軟に運用出来て、メーカーはパーツや付属品を省いて廉価モデルを安く売りだせるwin-winな仕組みができている。
ウンチ入れ

Bambu Lab A1 miniは印刷前の自動調整でフィラメントを専用の受け口に吐き出して、印刷開始時にそのフィラメントを外に逃がす工程がある。
この吐き出されたフィラメントはウンチと呼ばれていて、印刷を始める時にウンチが受け口から勢いよく射出される。純正だとこの射出ウンチは出しっぱなしだから受け止める容器が必須。
筆者はスライドして取り出せるコンパクトなウンチ入れを使っている。そのままだとウンチがカゴの中でカタカタうるさいからフェルトシートを敷いている。
上部ケーブルとPTFEチューブのホルダー・ガイド

A1 mini本体のケーブルとフィラメントを送り出すチューブの取り回しを良くするパーツ。

純正のままだと断線が心配になるレベルで大きくしなることがあるから、支えがあると安心感が違う。

ケーブルクリップは固定式より可動式のほうが外れにくかった。
小物収納ケース

A1 miniの台座のように設計された収納ケース。付属のメンテナンス用品を入れておくのに便利。強度が必要だからフレームはPETG、トレーだけPLAで印刷した。
本体が台座からズレているのは撮影後に気づいた。
ファンカバー

ノズルの横についている冷却用のファンカバー。純正はファンがむき出しで普通に危ない。必須。
本体下部のケーブルガイド・カバー

ケーブルに負荷をかけず取り回しを良くするためのパーツ。見た目がスッキリしてメカっぽい印象が強くなる。
スクレーパーのグリップ・ホルダー

A1 miniにはスクレーパーの刃だけ付属するからグリップの印刷が必須。上で紹介した小物ケースに入れておくか外付けホルダーを作っておくと保管が楽。筆者は小物ケースのアタッチメントとして作られたホルダーを使っている。
グリップハンドル

A1 mini本体を楽に持ち運ぶためのハンドル。強度が必要だからPETGで作った。
隣の白い突起は純正で付属するフィラメントのスプールホルダー。外して個別に保管するのも面倒だからここに取り付けたままにしている。このグリップだけで持ち上げることもできるけど、相当負荷がかかるし破損した時が怖いからもう片手で底を支えて両手で持つ必要がある。あくまで最初に持ちあげるときの補助的なパーツ。
イノマタ化学乾物ストッカー改造キット

上で紹介したフィラメント保存容器の改造キット。耐久性重視でPETGで印刷した。
