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USB充電器を選ぶ時のコツ【長期利用前提で選ぶ】

スマホの進化がここ数年で頭打ちになって、かつてのワクワク感が失われつつある。そんな中スマホ関連のガジェットでまだまだ進化を遂げているのがUSB充電器。

急激な進化を遂げた代償に選び方が難しくなったUSB充電器について、自分なりの充電器の選び方を紹介する。

複雑化したUSB充電界隈

出典:Anker公式 

急速充電規格(PD)の登場、USB Type-Cの普及、窒素ガリウム(GaN)半導体の使用でUSB充電器の進化がすごい。

100W超えの出力を誇るUSB充電器が登場するなんて数年前は想像もつかなかったし、その進化のおかげでUSB充電するデバイスの充電性能がどんどん上がっている。

色々な充電需要にメーカーが応えた結果、USB充電器の種類が増えすぎて自分に最適なモデルを選ぶ難易度はかなり上がった。

最初は自分もこの進化について行けていなかったけど、調べて買ってみてを繰り返すうちにざっくりとした選び方の目安を見つけることができたと思う。どう選んだらいいか分からないという人はこの記事が参考になれば嬉しい。

使い道と充電能力を把握する

まず、自分が充電したいガジェットの充電能力を確認する。デバイスの種類で分けた大まかな充電能力は以下の通り。

  • ワイヤレスイヤホン 約5W
  • スマートウォッチ 約5W~18W
  • スマホ 約18W~30W
  • タブレット 約18W~45W
  • ノートパソコン 約30W~100W

この中で一番充電する機会が多いのはスマホ。大抵のスマホに対応できる出力の30Wを基準にして、必要な出力やポート数を考えるのがベター。

長期利用を前提に考える

ガジェット系はスペックの向上とバッテリー劣化の観点から価値の下落が早い。特に手持ちの機種は価値があるうちに売却、売却益+αで新型を購入、新品のバッテリーと高スペックを安く手に入れるというのが定番の流れ。

ただし充電器やケーブルはスマホと違って単価が低く、バッテリー劣化も考えなくていい。壊れるまでは普通に使い続けることができる。

ならば充電先の性能アップに耐えられるように、性能不足を理由にむやみに買い足さなくて良いように、予め充電器の性能に余裕を持たせておけば陳腐化せず長く使えるじゃないか、というのが持論。

充電器を選ぶポイント

以上が前置きで、ここからは選ぶ時の具体的なポイントについて解説する。

最低限の構成は2ポート30W

まず充電器の肝になる充電の出力。2023年現在の環境では最低でも30Wは欲しいところ。一般的な充電の組み合わせと充電速度として考えられるのは下記。

  • スマホ(約18~30W)
  • ワイヤレスイヤホンなど(約5W)

まずスマホは先述の通り、大抵の機種は30Wあればフルスピードで充電できるから、単独で充電するときは30Wあれば基本問題ない。そこにワイヤレスイヤホンも同時充電できるように2ポート構成の充電器を選ぶ形になる。

ただし総出力30Wの充電器で同時充電する場合は、出力制限がかかって充電速度が落ちることがほとんどなので注意。
例えばエレコムのEC-AC14の場合、Type-C単独で使うときは30W出力ができるけど、Type-CとType-Aを同時に使用したときは2つのポートの合計出力が15Wまで制限されてしまう。

出典:ELECOM公式

スマホ1台をフルスピードで充電できる出力と、スマホ+αが同時充電できる利便性を兼ね備えた最低ラインが30Wと認識しておけばOK。

高性能・多機能モデルはサイズと重量に注意

充電器のサイズと重量は、ポート数と総出力によって決まる。ポート数が増えて出力が上がるほど、大きく重くなっていく。

特に100Wに近い充電器はこの傾向が顕著で、場合によっては普段使いにも影響がある。
画像は過去に購入したRAVPOWERの90W充電器だけど、コンセントに挿すとこんな感じ。

ここにケーブルを挿すと、自重とケーブルの重さに耐えられなくて充電器が半差しになるか落下してしまうことがある。不便だし危ない。

現状できる落下対策としては、電源タップを使って横倒しで配置するぐらい。

ここは今後の充電器の進化に期待するしかない。

小型モデルはプラグの仕様に注意

サイズを重視した1~2ポートの小型充電器の場合は、コンセントプラグが折りたためないタイプがある。持ち運ぶときはプラグ部分を折りたためたほうが収納ケースへの収まりが良いし、硬い金属が他のものを傷つける心配も少ない。

本体サイズと折りたたみの利便性、どちらを取るかは購入前に検討しておきたい。

個人的おすすめ充電器

最後に2023年6月時点の各社ラインナップで、自分ならこれを選ぶと思ったものを軽く紹介して終わる。

ちなみに自分が持っているモデルは全部販売終了していた。充電性能は現行品とほぼ変わらないけど充電器本体が小型化している。技術の進歩が早い。

持ち運び重視の小型モデル

出先で充電する時に役立つ小型充電器。

候補1:CIO NovaPort DUO 30W

商品名は30Wだけど、単独充電なら35W、2ポート同時充電なら合計40Wかつ最適な出力に自動配分できる逆サバ仕様。
同時充電のデメリットである出力制限を気にしなくていい仕様だから使いやすい。

候補2:UGREEN Nexode Mini 30W

こっちは1ポートでCIOより更に小型。小型だけどコンセントプラグは折りたたみ式を採用していて、価格の安さ(執筆当時2,580円+600円OFFクーポン)も魅力。

候補3:Anker PowerPort Atom III Slim

候補1と2は「小さい」充電器だけど、Anker PowerPort Atom III Slimは「薄い」充電器。厚み1.6mmと、わずかスマホ約2枚分程度の薄さ。持ち運びや使用する環境によってはこっちが刺さる人もいると思う。

スマホやタブレット向けの中型モデル

主にノートPC以外のデバイスを複数充電する用途向きの充電器。

おすすめはCIO NovaPort TRIO 65W
65W3ポートと、ノートPC以外の端末ならこれ1台で完結できるちょうどいいスペックが魅力。

2ポートまでならiPhoneとiPadを同時にフルスピードで充電できる出力配分。
1ポートはまだまだ健在のUSB Type-Aで、イヤホン等の小物の充電向け。多ポート充電器で迷ったらこれを選んでおけばほとんどの人は満足できると思う。
単独充電であればノートPCも充電できる汎用性の高さも良き。

ノートパソコン向けの高出力モデル

ノートPCをフルスピード充電できる100W以上のモデル。

候補1:Anker 736 Charger (Nano II 100W)

最大出力100W、3ポート搭載。重量206グラム。
最近のAnkerは高価格化が進んでいるけど、このモデルは他社競合との価格差は小さめ。安定のAnker品質と保証で安心して使える。

候補2:UGREEN Nexode 充電器 100W

最大出力100Wで4ポート。
上記Anker品と比較して1ポート追加、約1,000円ほど安い。ポートが増えた分、本体サイズはやや大きめで重量も約30g重い(235グラム)。
ここまで重いと持ち運びが苦になってくるから、価格よりも使用環境に合うかをより優先して選んだほうが良いと思う。

候補3:ELECOM EC-YAC04

1ポートで良いならこれもアリ。候補1、候補2の半額(執筆当時4,482円)で買うことができて、重量は160gと候補の中では最軽量。実質ノートPC充電専用。

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