先月我が家に念願のドラム式洗濯機を導入した。ドラム式洗濯機もコンパクトモデルが増えて、今住んでいるアパートにも導入できるサイズの機種が出たことでようやく導入することができた。
実際に使い始めてから約1か月、人生初のドラム式洗濯機の使用感について、購入までの経緯も合わせて感想をまとめる。
ドラム式洗濯機の購入を考えている人は参考にしてほしい。
ドラム式洗濯機は人生のチートアイテム

まず結論としては高いお金を出した価値はあると即答できる、とても満足度の高い買い物だった。
人生から洗濯物を干す手間が無くなったことで、毎日の生活に今までより確実にゆとりが生まれたと実感する。
まさに人生のチートアイテム。
買えなかった理由はサイズとスペックのトレードオフ
一人暮らしを始めて5年目、できることならもっと早くドラム式洗濯機は買いたかった。
じゃあなぜ買わなかったのかというと、筆者の自宅のサイズ制限だと対応する機種が少なかったのと、制限内に収まるコンパクトな機種はそのサイズと引き換えに性能が犠牲になっていたから。
そもそも洗濯・乾燥容量が少なかったり、乾燥フィルターや洗剤自動投入といった機能が省かれていて、実用的に厳しいという判断で買わなかった。
パナソニックからコンパクトなドラム式洗濯機が出た

そんな中2025年にパナソニックから小型ドラム式洗濯機の新型が出た。スペックも寸法も問題なし、何よりドラム式洗濯機界隈では定番であるパナソニック製。まさに筆者のニーズに刺さりまくって買わない理由が無かった。
発売自体は2025年の1月からだけど筆者が新型の存在を知ったのは6月。ボーナスも出るタイミングだったのもあって、6月の終わりに近くのヤマダ電機で購入した。
機種はNA-SD10HAL。価格はメーカー指定で約20万円。
NA-SD10HALのスペック

購入したドラム式洗濯機、NA-SD10HALのスペックを簡単に解説する。
- 総外形寸法:幅639×奥行650×高さ1,010 mmのコンパクトサイズ
- 容量:洗濯容量10㎏・乾燥容量5㎏
- 乾燥方式:ヒーター式(低温風パワフル乾燥(排気タイプ))
- 乾燥フィルター、排水フィルターあり
- 液体洗剤自動投入対応(容量約1,780ml)
- 温水洗浄・しわ取り対応
乾燥方式はヒートポンプ式より電気代がかかるヒーター式ではあるけど、それ以外の性能や便利機能は結構充実している。
洗濯容量は10kg、乾燥容量は5kg。コンパクトな機種としては大きめで余裕をもって使える。
フィルターは排水と乾燥の両方を搭載。コンパクトな機種は乾燥フィルターが省かれやすい傾向にあるけど、乾燥フィルターが無いと乾燥時に出るホコリが排水パイプに詰まりやすくなるらしい。フィルターがあることで長期間安心して使えるから、しっかり搭載してくれたのは嬉しいポイント。
ドラム式洗濯機を1か月使った感想
ここからが本題。結論としては最初に書いた通り、ここ最近で最高の買い物と断言できるレベルで洗濯が楽になった。
時間と心にゆとりが生まれた

ドラム式洗濯機の乾燥機能は本当に最高。洗濯物を洗濯機から出す・物干し竿に干す・乾いた洗濯物を取り込む。全体で約20分はかかるこの作業が、ドラム式洗濯機ではボタンを押すだけで洗濯から乾燥まで完了し、洗濯機から取り出す時点でそのまま服を着れる。
干す作業が無くなったことで、洗濯機の運転時間に合わせたスケジュールの調整も、季節や天気によって干し方を工夫する必要も一緒に無くなった。
単純に自由時間が増えたのはもちろん、洗濯のことであれこれ考えなくていいから時間的・精神的な解放感がすごい。人間が生きていくために必要な数十分のルーチン作業が、これまで生きる上で当たり前だった作業が消えるのはかなりのインパクトがある。
自動洗剤投入機能は絶対にあったほうがいい

自動洗剤投入はドラム式洗濯機との相性が抜群に良い。
1回1回の投入の手間は些細なものだけど、洗濯・乾燥が自動化できるなら洗剤投入も自動化したほうがより便利になる。ドラム式洗濯機を買う人は十中八九洗濯の時間が目的だろうから、自動化に直結する機能は絶対にあったほうがいい。

筆者が購入した機種は洗剤タンクが1,780mlとドラム式洗濯機の中でも最大級のサイズで、特大サイズの詰め替えパックも余裕で入ってしまう。洗剤の詰め替えを洗濯機の中でストックできるから、脱衣所の収納がすっきりするのも嬉しい。
タンクは本体と分離できて簡単に洗えるシンプルな構造で衛生面も安心。カビや汚れの心配もなく使っていける。
部屋のホコリの量が減る
ドラム式洗濯機は乾燥時の風で衣類に付いたホコリやゴミを吹き飛ばし、乾燥フィルターで回収するしくみ。洗いと脱水だけでは落ちなかったホコリも回収できる。結果縦型洗濯機よりも衣類に付くホコリの量が少なくなるし、衣類から床に落ちるホコリの量も減る。
実際にクイックルワイパーで床掃除をした時、ホコリの量はドラム式洗濯機の導入前よりも明らかに少なくなっていた。
フィルターに付いたホコリの量に驚く

1回の洗濯乾燥で乾燥フィルターに付着するホコリは想像以上に多くてびっくりする。まるで空気清浄機。
ホコリの減少による掃除負担の軽減だけでなく、間接的な空気清浄によってハウスダストとか健康への悪影響を減らせるのかもしれない。
フィルターの掃除は全く苦にならない
乾燥フィルターで大量のホコリを回収するからフィルターの掃除は毎回必要になる。毎回掃除とか面倒臭そうだなと思っていたけど実際は全然苦にならなかった。
フィルターは1アクションで簡単に取り外せるし、ホコリはフィルター上で乾燥した塊になっているからティッシュで簡単に拭き取れて、拭き終わったらティッシュごとゴミ箱に入れればおしまい。掃除は1分もあれば終わる。
最新機種はお手入れがラク
筆者が購入したNA-SD10HALは2025年に登場したパナソニックの最新機種だけあって、手入れを簡単にするためのメーカーの工夫が随所に盛り込まれている。
さっき上で説明した通り、乾燥フィルターは取り外しもホコリ取りもとても簡単。

窓パッキンに溜まる糸くずは水で洗い流してくれる設計で、実際ほとんど糸くずが溜まらない。ほぼメンテナンスフリー。

排水フィルターもゴミが取りやすい網目になっていて、簡単に掃除できる。
縦型洗濯機から乗り換えたばかりの身でも全然負担に感じない。もし手入れの手間が増えることを気になっているなら、その心配は不要と言っておく。
乾燥中に吐き出される湿気が凄まじい

筆者のドラム式洗濯機(NA-SD10HAL)の乾燥機能はヒーター式で、乾燥時に発生した湿気をそのまま機外へ排出する仕組み(上の画像の"低温風パワフル乾燥(排気タイプ)")になっている。つまり乾燥中はドラム式洗濯機が大型の加湿器と化す。
衣類に含まれている水分が全て外に出されるわけで、吐き出される湿気の量も強烈。換気の力が弱いと洗濯機が置いてある部屋は壁や床に水滴ができるほどの湿気で満たされることになる。
換気設備の整備が必須

だから湿気を機外に排出するタイプのヒーター式の機種を買う場合、それなりのパワーで換気できる環境の整備をセットで考える必要がある。筆者の家は浴室に換気窓が1つ付いているだけの貧弱な設備だったから、18畳対応のサーキュレーターを強風で動かして強制的に換気している。
サーキュレーターは洗濯機の稼働時間に合わせられるようにタイマー機能が付いている機種がおすすめ。タイマーがない機種でもスマートプラグと組み合わせることで同じような使い方ができる。
ドラム式洗濯機は最高の時短家電

ドラム式洗濯機は洗濯の時短だけでなく、時間的な制約が無くなることで精神的な余裕も生んでくれる。
他にも電気代や冬物の厚手の衣服の乾燥など気になることはあるけど、今後気づいたことや評価が変わるようなことが起きれば改めて紹介する予定。
初期費用は高いけど、価格以上のメリットと満足度を間違いなく享受できる家電。初期費用で悩んでいる人は頑張って資金を貯めて購入してほしい。
導入のハードルは下がりつつある

パナソニックなど定番メーカー品が高いのは相変わらずだけど、ここ最近はニトリやヤマダ電機が廉価なドラム式を出しているし、この記事を書いている時点ではシャオミが約4万円で日本にドラム式洗濯機を投入するという話も出ている。
機能や信頼性の話は別として、初期費用という点で見ると以前より確実に安い費用で導入しやすくなっている。

そして今までの筆者のように洗濯機のサイズが問題で導入ができないと悩んでいる人も、数年前に比べるとコンパクトなモデルの選択肢は増えてきているから、一度諦めた人も改めて調べてみてほしい。
今回筆者が購入したNA-SD10HALも、排出される湿気の処理ができるなら十分おすすめできる機種。自分の住環境に合った機種を見つけて、洗濯から解放された生活を始めてほしい。