このブログでは「AndroidナビならATOTOがおすすめ」と何回も紹介してきた。今でもそのスタンスは変わらないけど、Androidナビを出しているブランドを本格的に調べたのはATOTO S8を購入した2022年頃の話。
2025年の今、ATOTO以外に良さげなAndroidナビのブランドはあるのか。自分の知識や認識のアップデートも兼ねて主に国内で入手できるAndroidナビのブランドごとの特徴を調べたからこの記事でまとめる。
Androidナビを検討している人はぜひ参考にしてほしい。
【筆者が選ぶなら】ATOTO、EONON、PORMIDO
最初に筆者が良さそうと思ったブランドを簡単に紹介する。2025年9月時点ではATOTO、EONON、PORMIDOの3ブランド。いま使っているATOTO X10を買い替える機会が来たらEONONかPORMIDOを試すかもしれない。
ATOTO
まずはやっぱりATOTO。今まで実際に使って良かったというのもあるけど、日本の展開に一番力を入れているブランドだから安心して購入できるのが魅力。
決して安い買い物ではない以上、安心して購入して使える一連の顧客体験が整備されているのは明確な強み。初めてAndroidナビを買う人から筆者のようなガジェオタ的な人間でも満足できる安定感があるという点で相変わらずATOTOは良い。
EONON
次にEONON。ATOTOほどではないにせよ公式ショップの出店など日本展開に力を入れていて、Androidナビのブランドの中では安心して購入できる。他のブランドにはない独特なラインナップが魅力。
PORMIDO
最後にPORMIDO。日本展開はEONONと同様に公式ショップを出店している。カタログスペックに対する価格が安めで、レビューを見ても実使用には問題なさそう。普通にコスパが高い商品である可能性が高い。
ATOTO

ラインナップ・印象
2万円前後の廉価版から10万円台の上級モデルまで幅広く取り揃えているブランド。各機種の詳細は以下の記事で紹介している。
数年前からワイヤレスでCarPlay/Android Autoを使えるようにする所謂「AI BOX」系の製品や自動車用のオーディオ機器も取り扱い始めた。
サイトの作り込みからアフターサポートまで、一連の製品体験は他ブランドと比べて頭1つ抜けている印象。日本展開に積極的で一部の家電量販店でも取り扱いがあるほど。
他ブランドに比べると若干価格が高めなのが欠点だけど、現状は迷ったらATOTOを選んでおけば間違いない。
ピックアップ:X10シリーズ

2025年9月現在の筆者の愛用モデル。X10でカスタムOSが刷新されて従来のS8シリーズよりとても使いやすくなった。動作も安定していて当分はこれを使い続ける予定。
2025年の8月ごろに画面サイズ12インチ以上のモデルが追加された。






ピックアップ:A5Lシリーズ

最低限の機能を搭載した廉価版。ワイヤレスでCarPlay/Android Autoが使えればいいという人向け。後述するブランドにも似た機種があるけど製品のクオリティ的にはATOTOが一番良さそう。
販路
PORMIDO

ラインナップ・印象
Androidナビとドライブレコーダーの2本柱で展開しているブランド。Androidナビは10インチ以上のフローティングタイプのみ取り扱っている。
ATOTOでいうとS8の上位モデルやX10相当の性能の価格帯・機種を揃えている。画面サイズやストレージなど、PORMIDOのほうが価格に対するカタログスペックが若干上回っている。カスタムOSの出来や動作の安定性は未確認だから優劣をつけることはできないけど、特にケチをつけるところもない、普通に良さそうなブランド。
ローカライズにも結構力を入れている印象で、今後の商品展開に期待したい。
ピックアップ:PRA109

QCM6125(おおよそSnapdragon665と同程度)、RAM8GB、ストレージ256GB、13.3インチ画面、その他Androidナビによくある機能も軒並み揃って7万円台。
優等生的なスペックとほどほどに抑えた価格で、特筆するところはないけど普通に良さそう。

販路
EONON

ラインナップ・印象
ラインナップは少なめながら目を引く製品が多いブランド。
正直どのブランドも似たり寄ったりな商品が多いなか、独自色が強い商品展開で面白い。見ているだけでも楽しいからAndroidナビの購入を検討している人はチェックして損はない。
ピックアップ:UX6SKJ-PRO-MAX

Qualcomm6225(スナドラ685相当)、メモリ8GB、ストレージ256GB、Android13搭載で11.8インチ画面。筆者が使っているATOTO X10(7万円台)を完全に上回る性能ながらヤフーショッピングでは5万円台で買えてしまう価格破壊モデル。
そこにセールなど条件が揃えば画像のように4万円台まで下がる。異常。
ピックアップ:X3UJ

本体ユニットとディスプレイどちらも1DIN規格に対応した変態モデル。
ピックアップ:P5

ポータブルタイプかつ縦横両方の表示に対応している変態モデル。
ピックアップ:X3J

LinuxOSの7インチ、ワイヤレスCarPlay/Android Auto対応で1万円台。こういうのでいいんだよ的なエントリーモデル。
販路
XTRONS

ラインナップ・印象
DVD再生や地デジの対応製品を出しているのが特徴的なブランド。販売価格は4万円~6万円前後。価格に対する処理性能はやや低めな一方、多機能をウリにして他ブランドと差別化している印象。
Amazonのレビューでは挙動の不安定さや日本仕様の最適化が不十分といった意見をちらほらと見かけた。製品のクオリティは別問題として、地上波やディスクメディアに対応した機種は独自の魅力。機能が欲しい人ならほぼ一択になると思う。
ちなみに直販サイトでは外車を中心に車種専用のモデルも販売されている。
ピックアップ:DVD内蔵モデル

今のご時世にDVDプレイヤーを内蔵した珍しいモデル。他にもいくつか内蔵モデルが存在する。
ピックアップ:フルセグ対応モデル

地デジチューナーがセットになったモデル。地上波をみたい人はこれ一択かも。
販路
KASUVAR

ラインナップ・印象
LinuxOS・ディスクドライブを搭載して1万~2万円台という珍しい構成の機種を販売しているブランド。おそらく中華製ディスプレイオーディオとしても最安クラス。
Amazonと楽天で取り扱いがある一方で公式サイトが存在しない。これまで紹介した他のブランドに比べるとサポートは期待できず、壊れたらそれまでのおもちゃとして割り切りが必要。まさに格安中華。
ピックアップ:KAR7

LinuxOSの7インチ、ワイヤレスCarPlay/Android Auto対応で1万円台。最低限の構成で安いけどXTRONSにも似た機種が存在する。
ピックアップ:KAR7D

KAR7にディスクドライブが搭載されたモデル。XTRONSとの違いはLinuxOSで価格が安いこと。
販路
JOYING

ラインナップ・印象
画面サイズ違い・画面回転機能の有無・車種専用品という点でラインナップが充実しているブランド。処理性能は基本的にどの機種も共通。車種専用品は車種が若干古めなのが気になる。
個性が強くて面白そうだけど国内の販路は無さそう。基本的には直販サイトかAliexpressで購入することになるので敷居は高い。
ピックアップ:車種専用品

車種ごとのパネルがセットになった商品。画像は2007年~2022年の世代のランドクルーザー対応品。

後付け感がなくキレイに仕上がる。
販路
Dasaita

ラインナップ・印象
車種専用品が多く、国内販路がないという点で上記のJOYINGと共通した印象を持ったブランド。
かつてスイフト専用の機種を販売していたブランドということで筆者も存在は知っていた。調べた限り国内の販路は消えていて、Amazonの公式ストアページが残るのみ。日本からは完全に撤退したっぽい。
目立った特徴もなく、あえて選ぶ理由はない。
販路
PUMPKIN

ラインナップ・印象
5chの中華ナビのスレで名前が挙がっていたブランド。レビュー記事を調べてみると2019年以前に楽天とヤフーショッピングで販売されていたらしい。今は国内の販売はなく、直販サイトでも僅か3機種が売られている程度。
今から買う理由はない。