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【ATOTO】Androidナビの位置情報精度を上げる方法

2024年1月7日

筆者は現在マイカーにAndroidナビのATOTO S8 Proを使っていて、より使いやすくするために色々カスタムしている。

S8 Proは本体に付属するGPSアンテナで位置情報を取得しているけど、この精度が悪くて本体のナビアプリが使い物にならないことがあった。原因を調べてみると位置情報の取得先が日本に最適化されていないようで、S8 Pro本体が補足している衛星とその数が影響していたらしい。

S8 Proの設定を変えることでこの問題を解決できるから、設定の手順について紹介する。

ATOTO S8の位置情報の精度

S8に付属しているGPSアンテナ(画像上部)

冒頭にも書いた通り、ATOTOのAndroidナビは位置情報の取得先の設定が日本向けになっていないことが原因でナビアプリがまともに使えないことがある。

筆者の環境でも時々Google Mapsの現在地で「精度:低」の警告が表示されて、位置情報の更新が遅くなることがあった。

とはいえS8 ProはCarPlayとAndroid Autoを使えばスマホ側の位置情報を使えるから致命的な問題ではないんだけど、せっかくS8 Pro本体でナビアプリが使えるなら問題なく使えるようにしたい。

初期設定で使用している測位システム

測位システムに関する内容は筆者が独自に用語や基礎知識を調べましたが、内容に誤りがある可能性があります。

S8 Proの初期設定で位置情報の取得先にしている測位システムは、GPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Beidou(中国)。

これをGPS、Beidou、Galileo(EU)、QZSS(日本)に変更してS8 Proが補足できる衛星の数を増やして精度を上げるという仕組み。

一応S8の設定アプリから衛星の補足状況は確認できるけど、対応しているのはGPSとGLONASSのみで、他のシステムに変更することはできない。

エンジニアモードから使用する測位システムを変更する

ATOTOのAndroidナビの位置情報の設定はユーザー側から変更することが可能。設定方法も以下の通り簡単。

  • Google電話アプリからエンジニアモードを起動する
  • 使用する測位システムを変更する

Googleの電話アプリをインストール

まずエンジニアモードに入るためにGoogleの電話アプリをインストールする。

コマンドを入力してエンジニアモードに入る

Google電話帳のキーパッドで「*#*#83781#*#*」を入力すると自動的にエンジニアモードに入る。

このコマンドは搭載されているSoCのメーカー等で異なり、筆者の使用しているS8(S8G2104PR-A)に搭載されているSoC、SpreadtrumのUIS7862の場合は上記のコマンドになる。Spreadtrumのチップを搭載している端末は同じコマンドが使えると思う。

今後、モデルチェンジ等で搭載されるSoCが他社製になった場合はエンジニアモードへのアクセス方法が変わる可能性もある。

エンジニアモードはAndroidOSの動作に関わる重要な部分が変更できるため、不必要に設定を変更すると端末の動作に大きく影響する可能性があります。操作には十分注意してください。

測位システムの設定を変更する

エンジニアモードに入ったらLOCATION>SPGSを選択。

SGPS>Satellitesで現在補足している衛星と信号強度が表示される。

国旗と衛星のナンバリングで補足している測位システムを確認できる。

ここで表示されている情報は位置情報アプリでも確認可能。

GPS Status & Toolbox

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SGPS>Information>Mode and System Configで測位システムを設定する。

初期設定では「GPS+B1C+GLONASS」が選択されているから、これを「GPS+BD2+Galileo」に変更する。

内部処理に時間がかかるのか、変更の反映までに若干時間がかかる。

変更が完了したら端末を再起動する。

設定反映の確認

再起動が完了したらもう一度エンジニアモードに入り、LOCATION>SPGSを選択。

SGPS>SatellitesとSGPS>Information>Mode and System Configでそれぞれ設定が反映されているかを確認する。

筆者の環境では時々変更が反映されていないことがあったので、面倒だけど確認をしておくのが無難。

衛星の補足状況

補足している衛星の内訳をさっき紹介したGPS Status & Toolboxで確認してみる。

1~32はGPS、c1~c33はBeidou、e1~e35はGalileo、中央のj194とj195はQZSS。

スクショを取り忘れてしまったけど、変更前と比較すると衛星の補足数が約16個から約24個まで増えた。検証のために数回設定を変更してみた結果、GLONASSは殆ど捕捉していなかったけど変更先のGalileoは複数個を安定して捕捉し続けていた。

安定して複数の衛星から位置情報を取得できるから、より精度の高い位置情報を利用できるようになった。

Androidナビ本体の位置情報の精度を上げられる

冒頭にも書いた通り、この位置情報の変更はAndroidナビ本体にインストールしているナビアプリに適用される。普段CarPlayとAndroid Autoを使う人は設定する意味は薄いけど、一応Androidナビ単体でまともにナビが使える状態にしておくと役立つときが来ると思う。

筆者の環境では初期設定でも普通に使えていたから劇的な改善は体感できなかったけど、Google Mapsの現在地の更新は変更前よりスムーズになって確実に使用感は良くなった。

手順が分かれば操作はそこまで難しくないから、気になったらとりあえず試してみるのがおすすめ。

最後に今回記事を書くにあたって参考になったサイトのリンクを載せておく。筆者のような知識0の素人でも読める。

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