iPhone13以降、全国各地のキャリアショップや家電量販店で投げ売り状態になっているiPhoneSEとiPhone12。
その恩恵に預かるかたちでメインスマホをiPhoneSEからiPhone12miniに変えたので報告する。
乗り換えのきっかけとなった情報源はスマホ好きの友人から。自宅近くの店舗のセール情報を教えてもらったので確認してみたら、約1万円でiPhone12miniを2年間使えるとのことだったので即決した。
まさか衝動買いでスマホを乗り換えるとは思わなかった。友人に感謝。
iPhone12mini 64GBを実質2年リース
契約したのはiPhone12miniの64GBモデル。本当はiPhone12の128GBが欲しかったけど、セール対象は64GBの12miniとSEのみ。キャンペーン低価格の魅力が圧倒的に上だったからminiサイズで購入に踏み切った。
キャンペーンは店舗ごとの独自開催。今回契約の決め手となったのは低価格という点だから、最も重要な実際の支払い金額に絞ってまとめる。
端末を2年後に返却、端末購入と同時に契約するスマホデビュープランを半年後に解約することで支払金額を最小(約10,000円)に抑えることができる仕組み。
金額の内訳は下記の通り。
項目 | 金額 | 備考 |
事務手数料 | 3,300円 | 契約時発生 |
端末代金 | 24円 | 月額1円(24ヶ月間支払い後返却) |
プラン代金(スマホデビュープラン) | 5,964円 | 月額994円(6ヶ月後解約) |
合計 | 9,288円 | 1年あたり4,644円 |
64GBストレージの型落ちモデルといえど、2021年現在もハイエンドクラスの性能を持った端末を1年あたり約4,650円で借りることができる。超お得。
iPhoneSEとの比較
ここからは、約1年半使ってきたiPhone SEと比較した感想に移る。結論から言うとFace ID以外はすべてiPhone SEの上位互換で、変えて良かったと思う。
処理性能の違いを感じることはほぼ皆無だけれど、ハードウェアのUIの進化が大きい。技術進歩を実感できて楽しい。
良くも悪くも小さい
iPhone12miniでまず驚いたのは端末の小ささ。
iPhoneSEより小さくて軽いのに、画面サイズはSEより若干拡大している(4.7インチ→5.4インチ)。SEユーザーから見ると本体の小型化と画面の大型化が両立できていることに感動した。
軽量化(148g→133g)していることもすごいけど、SEの時点で十分軽かった事もあって感動は比較的薄かった。200g近いヘビー級でなければそのうち慣れるからそこまで違いは感じないと思う。
このサイズ感は素晴らしいと感じる一方、もう少し大きい画面サイズが良かったなと感じる。
今までメインとして使ってきたiPhoneSEは画面の小ささに若干不満があった。一方、最近購入したXiaomi Mi 11 Lite 5Gはやや大きすぎる(6.55インチ)印象。だから本来は中間の大きさに位置するiPhone無印(6.1インチ)を乗り換え先として考えていた。価格には抗えなかった。
次の乗り換え時には必ずminiより大きいサイズの端末にする。
(マスク無しなら)Face IDはTouch IDより便利
iPhoneSEの強みはTouch IDがあること。
マスクが標準装備の今の時代にも相性ぴったりなことから、Face IDモデルに移行するのはそこそこ抵抗があったし、マスク状態で認証するためにApple Watchをわざわざ購入するのも何だかなぁという思いもあった。
案の定、マスク装備&Apple Watch無しのFace IDは超ストレス。指紋認証に慣れきった身を切り替えるにはしばらく時間がかかりそう。このストレスからの解放のためにApple Watchが欲しくなってきてしまった。まさにAppleの思うつぼ。Apple製品に依存するかどうかの岐路に立たされている。
Apple Watchは不要説を唱えてMi Watchを買ったばかりだから、安物買いの銭失いのようで悔しいし悲しい。
Face ID自体の認証は爆速で、ボタンを押す必要がないぶんTouch ID以上に体感の起動時間が早い。ボタン押しが不要なのは車載ホルダー使用時にはありがたい仕様で、装着中のロック解除が画面スワイプだけで完結するから操作性が格段に良くなった。
マスク無しならTouch ID以上に便利だから本当に惜しい。Touch IDとFace IDを同時搭載してくれたら最高なのに。
ホームバーの操作性は最高
サイズ感以上にiPhone12miniで最も感動したのはホームバーの操作性。iPhoneと相性が良すぎて物理ホームボタンが霞んで見える。
ホームバー自体はiPad Air 4で既に経験済み。片手で操作することの多いスマホのほうがその恩恵をより強く感じられる。ホーム画面への移行やアプリ切り替えといった動作全てに、ボタンを押す一手間と待機時間が存在していたことがいかに無駄かよくわかった。
正直これだけでSEから12miniに乗り換えて良かったと言い切れる。それぐらいユーザー体験が違う。
気になったところなど
車載ホルダーとの相性が微妙
今使っている車載ホルダーはマグネット式で、スマホに鉄板を仕込んで使用するタイプ。
iPhone12miniはMagsafeに対応しているから既存のマグネット式ホルダーを流用できるだろうと思いこんでいたけど、実際に使ってみると問題があった。
magsafeとマグネットホルダーそれぞれの磁石の位置が微妙に違うようで、肝心の吸着力が弱い。同じ場所にくっついてくれず吸着力が不安定で、落下はしないもののずり落ちてくることが多々あった。
一応普通に運転する分に発生するGや振動には耐えられる。ただ、いつ落ちるか不安な状態で運転はしたくない。そこで吸着力の確保のためにiPhone SEに使っていた金属プレートをiPhone12miniケースに移植した。
プレートがMagsafe充電に非対応だからワイヤレス充電機能が死んでしまった。その代償として圧倒的な車載の安定感を手に入れた。
しばらくはこの状態で運用する予定。せっかくのMagsafeだから、今後良さげなアイデアが出たら試してみることにする。
64GBでも意外とイケるかも
今回の買い物で最も懸念していたのはストレージのダウングレード。
iPhone SEは128GBモデルを使っていて、使用量はいらないデータを含めて約90GB。最初は足りるかなと思ったけど、これを機にいらないデータを削ったら約40GBに収まった。この後にiTunesで曲を多少入れても45GB未満だったから意外とどうにかなった。
40GBの内訳はほとんど見ることがない大量の昔の写真、サブスク音楽データの無駄なローカル保存、ほとんど使ってないアプリなど。
写真はクラウド・PC・iPadに保存、音楽サブスクはよく聞くもの以外ストリーミングに切り替え、ほとんど使っていないアプリは取り除く機能を使って容量を削減した。
あとは最近スマホゲームをしていないおかげで大容量のアプリが少ないことも64GBで収まった理由の一つだと思う。
結論、そもそもスマホに入れる必要のないものが多すぎたということ。
こういう工夫を凝らす手間なく使えるのが大容量モデルの強みな一方、本体価格も容量が増えることに跳ね上がる。実際に自分に必要な容量はいくらなのか、むやみにローカルに溜め込みすぎていないかを選別するきっかけになったので、小容量モデルは悪いことばかりではないと思った。
バッテリーが常時%表示不可
ただただ不便。何故。
コントロールセンターは表示までひと手間かかるし、ウィジェットは表示領域がでかすぎる。意味がわからない。
大きさとFace ID以外は良き
安さにつられて衝動買いしたiPhone12mini。細かい不満点はあれど、iPhoneSEから進化したポイントの恩恵を多く受けられているから後悔しない買い物だった。
使い方次第では、自分のように今の時代でも64GB運用は可能なはず。まだセールを行っている店舗があれば、乗り換えを検討してみてもいいかもしれない。
iPhone12miniのアクセサリはiPhoneSE時代を踏襲。
Spigenのシンプルなケースシリーズのシン・フィットと、定番のNIMASOガラスフィルムを装着。ケースの色味が綺麗で気に入っている。