新生活のタイミングで購入したスマートスピーカー。どういう使い道があるのか、2ヶ月色々と使ってみた感想をレビューする。
選んだのはAmazon Echo Show 5。位置づけとしては、ディスプレイ付きのなかで最も安いモデル。とりあえずどんなものか試して、最悪置き時計として使えばいいやという気持ちで買ってみた。
最初、実はスマートスピーカーにはそこまで期待していなかった。
というのも、便利そうだけどそれスマホで良くない?という思いが強かったから。強いていうなら音声操作が便利かなというぐらいで、できることはスマホの延長線上にあるから買う必要性をそこまで感じることがなかった。
どういった使い方が便利なのかと色々と試した結果、使わないどころか、もう今の生活から切り離せないほどに生活に溶け込んでしまった。
スマートスピーカー導入で変わったこと
まず、スマートスピーカーとの生活を2ヶ月続けてどうだったのか、まず結論から。
生活習慣が良くなった。具体的には2つ。
・情報収集、筋トレといった自己研鑽を継続できるようになってきた
・予定やタスク管理が確実かつ楽ちんになった
良い生活習慣を維持するのは基本面倒なもので、怠けようとする心との闘いが大部分を占めると思う。どれだけやる気があっても人間は根本的に怠けようとする生き物だから、気持ちだけでその心に勝とうとしても大体限界がある。
その闘いをアシストしてくれるのがスマートスピーカー。一言話しかけるだけでルーチンワークを自動で実行できるから、生活習慣維持のために必要な行動を機械に任せることができる。
生活自動化の司令塔といえる存在が加わったことで、良い生活習慣作りへの労力を減らすことが可能になったのが一番変わったところ。
毎朝のルーチンが確立した
Amazon Echoを導入してまず変わったことはこれ。もはや朝はAmazon Echoに支配されているといっても良いほどのレベルで活用している。
具体的にはこんな感じ。
①Amazon Echoの目覚ましアラームで起床。
②Amazon Echoに「アレクサ、おはよう」と声をかけて、定型アクション起動。
③起き際にAmazon Echoが今日の予定、天気、ゴミ出し情報を教えてくれる。
④着替え&朝食&軽い筋トレをやりながら、Amazon Echoに「アレクサ、朝の支度」と声をかける。
⑤定型アクション起動。④の最中にNHKニュース、日経電子版ニュースを流してくれる。
⑥朝の勉強&ブログ執筆タイム。出勤時間になったらAmazon Echoが通知してくれる。
自分で書いててビックリするぐらいAmazon Echoに依存している。
朝はこれまでニュースや予定確認のためにスマホを使っていたけれど、スマホを使う用事が全てスマートスピーカーに置き換わった。両手が空くし、音声を聞きながら他のことができるから時間に余裕ができた。
無駄にスマホを触らなくなった
ここまでスマートスピーカーに依存してしまう理由は、上にも書いた通り、スマホを触ることが無くなるから。
スマホを触るという行為は意外に手間と時間がかかる。何か調べようと思ったら、
①スマホを手に取る
②ロック解除
③アプリを開く
④必要な情報の場所までたどり着く
⑤必要に応じて他のアプリに切り替える
というステップを踏まないといけない。しかも、他のコンテンツに目移りして時間を取られてしまいがち・スマホのバッテリー消費・片手or両手が塞がるというオマケつき。
これがスマートスピーカーなら、
①「○○を開いて」でアプリを開いて情報を聞く
②必要に応じて追加の音声操作をして、別アプリを起動する
これだけで済む。しかも、定型アクションを組んで自動で動作するように設定すれば②の操作は省略できるし、声で操作するから両手は完全にフリー。
ちょっとした情報を調べる場面においては、スマートスピーカーは最適の端末といえる。
予定やリマインダー管理が簡単かつ確実になった
自分は予定やリマインダーを入力することが面倒で、管理アプリをインストールしても情報を入力しないことが多かった。上の項目に書いた通り、入力までに必要な動作が多すぎることが一番面倒だと感じていた。
この問題は、iOSのショートカットを駆使して入力までのステップを限界まで減らすことで劇的に改善することができたけど、100%完全に入力忘れを無くすことはできなかった。
自分なりのタスク管理の工夫についてまとめた記事は下記。
ここで登場するのがスマートスピーカー。
アプリ起動は「アレクサ、予定(リマインダー)を追加」と話すだけ。
情報入力もガイドに従って、頭で考えていることをそのまま口に出すだけでおしまい。
面倒くさがりのためのタスク管理術が一応の完成を迎えることができた。
物忘れをしないアシスタントが常に待機してくれる
ゲーム「Detroit:Become Human」の以下のシーンが、まさに今の生活イメージ。
アシスタントが人型か、ミニディスプレイ型かというくらいの違い。
未来に生きてる気分を味わえるかもしれない。
9:40~10:20
12:05~12:50
愛用しているコマンドと定型アクション
生活にどういう影響を与えたかを書いたところで、次に実際に使っている機能と定型アクションを挙げていく。
機能は実用最優先。絶対にあると便利な機能に絞り込んで紹介する。
定型アクションは、指定した動作を自動で実行してくれる機能のこと。
例えば「おはよう」と声を掛けることで、部屋の電気を付けたり、天気を教えてくれたり、今日の予定を教えてくれたり...といったことができる。
天気
今日の天気の移り変わり、降水確率、気温の変化、災害情報を教えてくれる。
Alexa標準搭載のものを使用。Yahoo!天気もあるけどお好みで使い分ければいいと思う。
ニュース
テレビ、ラジオ形式で配信されるニュースが確認できる。
主にNHKニュース、NHKラジオニュースを利用。時々日経電子版も聞く。
ゴミ出し
事前にゴミ出しスケジュールを登録しておくことで、いつでも確認することができる。
後述する定型アクションに仕込むと超便利。紹介する中では一番役に立つかも。
今日の予定
今日の予定を教えてくれる、文字通りの機能。
定型アクションに入れると便利。
リマインダー&買い物リスト
今日の予定と同じく、文字通りの機能。
音声入力精度が高いおかげで実用度はかなり高い。
音楽再生
いろんな条件で音楽を検索、自動再生ができる。
アルバム、アーティスト指定に加えて、「落ち着く曲を流して」「集中できる曲を流して」といった雰囲気リクエストもできる。
アラーム&タイマー
アラームとタイマーの設定ができる。
iPhoneと違うのは、アラームストップが声でもできるというところ。完全ハンズフリーで使えるので便利。
電卓
正直スマホで音声操作するのとほぼ変わらない。ただ、音声操作の選択肢が増えるから地味に便利。
スマホ捜索
Amazon Echoと連携しているスマートフォンから音を鳴らすことで、端末を探すことができる。iOSのを「探す」と同等の機能。電卓と同様、音声操作の選択肢が増える。
定型アクション「おはよう」
「おはよう」と声をかけて実行。毎朝必ず使う。動作は以下の通り。
①今日の天気
②今日の予定
③今日出せるゴミ
朝必ず必要な情報をまとめて教えてもらうようにしている。特にゴミ出しはわざわざ収集カレンダーを確認する必要が無くなるから重宝する。
定型アクション「おやすみ」
「おはよう」と声をかけて実行。寝る前に時々使う。動作は以下の通り。
①再生中のメディアを全て停止
②10分就寝用の曲を流す
これは正直言うと仮作成の状態。将来的にはスマート電球を導入して、声だけで就寝準備が完結できるようにアップデートする予定。
スマートスピーカーは可能性の塊
今はコマンドと定型アクションをメインに、スマートスピーカー単体で利用する場面が多い。というのも、スマート家電はまだロボット掃除機しか連携していないのが現状。
今後は家電との連携を中心にテコ入れしてみようと思う。
いま家にあるもので候補になるものは電球やエアコン。さらにスマートプラグを導入すれば、連携できる家電が一気に増える。
スマートスピーカー対応機器やソフトをうまく組み合わせれば、いろんな動作を思い通りに自動化できるポテンシャルを秘めている。まさに可能性の塊。
スマートスピーカー導入のススメ
最後に、スマートスピーカーを購入するうえで心得ておきたいことをまとめた。
無駄に高いお金を払った挙句、使うことなく腐らせるという最悪の結末を避けるために役立てば幸い。
買い時はセール
購入するときの大原則。定価で買ってはいけない。
スマートスピーカーは定期的にセールにかかることが多くて、割引率も高め。40%~70%OFFぐらい。
本体のほかにスマート機器とのセット販売も安くなることが多いから、買うならセールで。
初めて買うならディスプレイ付きがオススメ
よほど目的が決まっていない限りは、ディスプレイ付きモデルがオススメ。
画面に情報を表示できるぶん、使い道が多くなるから腐れにくい。
視覚情報の有無は意外と重要で、特に動画コンテンツが見られるかどうかの違いは大きい。自分はあまり使うことはないけれど、PCやタブレットで何か作業をしている最中に、動画視聴用のミニテレビ的な運用も可能。
最悪、超高性能置き時計として使える。
実際、自分はPCの隣に置いているけど、スマートスピーカーの機能を使わないときは置き時計として役立っている。
個人的オススメはAmazon Echo Show 5
どのスマートスピーカーを買うかについては、迷ったらAmazon Echoでいいと思う。
他のスマートスピーカーと比べ、Amazon Echoが特に優れているのは価格と種類。
定価で比較すると特別Amazon Echoが安いわけではないけれど、先述した通り頻繁にセールにかかるから、安く入手できる機会が多い。
スマートスピーカーはある程度広い家に住んでいると買い増しも視野に入る。1台あたりの金額も馬鹿にならないから、安く手に入りやすいのは有難い。
端末のバリエーションも多いから、いろいろと選べる余地があるのも利点。
とりあえず1台だけ買うとするなら、やっぱり今使っているEcho Show 5を選ぶ。邪魔にならない大きさ、必要十分なディスプレイサイズと、いろいろと丁度良い。
最近第2世代が発売されたけど、わずかにカメラ性能が向上した程度の小さなアップデート。わざわざ第2世代を買う理由はない。