先日Refinad(レフィナード)製のスイフトスポーツ専用をシートカバーを購入して、その取り付けの過程を記事にした。今回はシートカバー本体の詳細とその使用感についてレビューする。
取り付けの記事は下記。
レフィナード レザーデラックスの特徴
レフィナードは主にレザー素材のシートカバーを製造している国内のブランド。レフィナードのレザーシートカバーは数種類のバリエーションがあって、それぞれデザインや素材が違う。今回筆者が購入したのは上位モデルの「レザーデラックス」になる。
レザーデラックスの特徴は以下の通り。
- 車種専用設計
- 素材はリサイクルレザーと合皮のハイブリッド
- 耐久性に優れたリサイクルレザー
車種専用設計
レフィナードのシートカバーは車種ごとに専用設計されている。公式サイトの装着画像を見ても、カバーを付けているとは思えないフィット感の良さが分かる。
素材はリサイクルレザーと合皮のハイブリッド
レザーデラックスの素材はリサイクルレザーと合成皮革の組み合わせになっている。
公式ショップの画像を引用すると、画像右のベージュ部分がリサイクルレザーでそれ以外が合皮。
ショップの説明で使われている「レザー」は「リサイクルレザー」の意味で、合皮は「PVC」と呼ばれている。
耐久性に優れたリサイクルレザー
じゃあその「リサイクルレザー」って何かというと、本革の廃棄部分を樹脂と混ぜ合わせて再生した素材のこと。
あくまで再生品だから本革とは別物だけど、主成分は本革だから本革に近い質感や耐久性が備わっているらしい。
レザーデラックスを選んだ理由は耐久性の高さ
レザーデラックスを選んだ理由はレザーシートカバーのバリエーションの中で一番耐久性が高そうだったから。本革と合皮の違いでよく挙げられるのが耐久性で、本革は定期的なメンテナンスを続ければ長期間使い続けられる一方、合皮は数年で劣化が始まると言われている。
レザーデラックスは下位モデルに比べてリサイクルレザーの使用面積が広く、座面の前面全体に使われている。座面の前面は身体が常に触れる場所でダメージが蓄積しやすい部分だから、そこに本革に近い素材が使われているのは安心感がある。
その他、リサイクルレザーと合皮の違いについて公式ショップから引用した比較表が下記。
合皮は低価格な反面耐久性は数年ほど、リサイクルレザーは価格が上がる分耐久性も高い傾向にある。
実際にレフィナードから販売されているスイフトスポーツ専用のシートカバーで比較してみると、下位モデルのレザーシリーズが通常価格34,500円、レザーデラックスシリーズが通常価格49,800円で差額は15,300円。
筆者が今回シートカバーを購入するのは純正シートの保護のためで、その理由も今所有しているスイフトスポーツをできるだけ長く綺麗な状態で乗り続けたいから。長期間使う前提で考えるなら、耐久性の高さで差額は十分ペイできると踏んでレザーデラックスを選んだ。
ただリサイクルレザーを使用したシートカバー実際の耐久性はネットで調べてもほとんど情報が無くて、本当に比較表のとおり「次の車種の乗り換えまで使える」かは未知数。劣化の進行具合は使用環境で大きく変わってくるところではあるから、少しでも長く持ってくれることを祈るしかない。
購入したレザーデラックスの仕様と納期
今回購入したレザーデラックスの仕様は以下の通り。
商品名 | Refinad スイフトスポーツ レザーシートカバー 全席セット レザーデラックス |
通常価格 | 49,800円 |
購入価格 | 44,820円(10%OFFセール適用) |
品番 | S0115-02 |
カラー | ブラック |
ステッチカラー | C10レッド |
定価は約5万円で、筆者は10%OFFセールの適用で約4.5万円で購入した。
納期は約2か月。注文後の確認メールで約2か月と連絡があって、実際の納期もほぼ2か月後だった。
レザーデラックスの取り付け
取り付けは基本的にカバーに付いているマジックテープと紐、付属のヘラで完結するシンプルなもの。
取り付けの詳細は下記記事を確認してほしい。
レザーデラックスは純正と見間違うクオリティ
実際に取り付けた後の状態がこれ。公式サイトのイメージ通り、装着感も作りもとてもいい。
素材の仕上げが良い
最初に説明した通りレザーデラックスはリサイクルレザーと合皮を組み合わせたシートカバーだけど、どちらの素材も安っぽさは感じず質感は高い。仕上げも統一感があって、ぱっと見では別の素材が使われていることはまず分からない。間近でよく見ると合皮のほうがわずかにシボの彫りが深い程度。
パーツ間の縫い目やステッチの仕上げも綺麗。
フィット感が抜群に良い
汎用品のシートカバーは座っているとカバーがずれて違和感を感じることがあるけど、レザーデラックスはカバーを付けていることを忘れてしまうレベルでフィット感が高い。チャイルドシートの金具とか細かいところもピッタリなサイズ感。
加えてマジックテープと紐でガチガチに固定するから使っているうちにカバーがズレることもない。その代わり取り付けはちょっと大変。
純正シートとレザーデラックスを比較
純正のシートと仕上げやデザインを比較する。純正シートの素材はファブリックで基本カラーは黒、一部に赤のアクセントが入っている。
筆者が注文したレザーデラックスはできるだけ純正の仕上げに寄せた。
前席背もたれ
純正は何か所か素材の切り替えがあったり、ヘッドレストの下に「Sport」のロゴが入っている。レザーデラックスは1つの素材に統一されて落ち着いた印象がある。
「Sport」の部分は取付直後は若干浮いた感触があったけど数日で馴染んだ。
前席座面
前席の前面も背もたれと同じように黒一色に統一された。
前席背面
純正は飾りっ気なしの平凡なデザイン、シートバックポケットは助手席側のみとコストカットの痕跡が見える。レザーデラックスは両方にポケットが付く。
後席前面
後席の仕上げは基本的に前席と同じ。
後席背面
純正はマジックテープが引っ付く粗目のファブリックで、FJCRAFTのラゲッジマットを装着していた。レザーデラックスは前席と同じ合皮。背面のラゲッジマットは固定できなくなったから取り外した。
ステッチ
色味や縫い目の間隔は純正とほぼ同じ。糸は純正より太めで、見比べるとよりがっしりした印象がある。
座り心地は若干変化
レザーデラックスを装着したことで座り心地にいくつか変化が感じられた。この点は体格や衣服で感じ方が変わりやすいからあくまでも参考程度に捉えてほしい。
お尻周りが滑りにくくなった
純正シートより素材のグリップ力が上がってお尻の位置がズレにくくなったから、以前より快適に座れるようになった。
サイドサポートがタイトになった
シートカバーの厚みでシート全体が若干タイトになった。スイフトスポーツの前席はセミバケット風で側面のサポート部分が張り出しているから分かりやすい。自分の体格だと許容範囲だけど、大柄な人だときつく感じるかもしれない。
目線が高くなった
これもシートの厚みが増えた分の影響で、座面が上がって目線も若干高くなった。運転席はポジションの再調整は必須。最初は若干違和感を感じたけど数日運転していれば慣れた。
クッション性は自然
レザーデラックスにはカバーの裏地にクッションが付いているけど、クッションの反発や沈み込みの感触は純正シートと同じ印象。違和感なく普通に座れる。
車重は数kg増える
レザーデラックスは作りがしっかりしているだけに重量もそれなりにある。正確な重量は測れていないけど、送られてきた段ボールはそこそこ重くて恐らく数kgはあった。
車重が増えることで運転感覚に若干の違いが出たり、燃費に悪影響があるかもしれない。筆者は現状何も感じていない。
スイフトスポーツは軽量なボディが魅力の1つだから重量増加は避けたいところだったけど、長期間綺麗な状態で乗り続けるために必要な代償と割り切った。
純正シートを守って雰囲気を変えられる
今回初めて車のシートカバーを導入したけど、レザーデラックスは特に欠点らしい欠点もなく高いクオリティだった。純正シートの保護はもちろん、車内の雰囲気を変えるアイテムとしてもおすすめできるシートカバーだった。これがセール価格で約4.5万円で購入できたのは良い買い物だったと思う。
個人的には耐久性やリサイクルレザーの質感変化が気になっているから、今後の経過はできるだけ記事にしてまた報告したいと思う。
レフィナードのシートカバーは公式ショップ「カーショップコネクト」の直営サイト、Yahoo!ショッピング、楽天市場で購入できる。筆者は直営サイトで購入した。直営サイトは定期的にセールが実施されているようで、筆者と同じく10%OFFで購入できる機会もある。検討中の人は定期的に直営サイトを覗いてセールを狙うのもあり。