掃除は休みなく正確に仕事をこなしてくれる機械に全て任せてしまいたいという思いで、今の家に引っ越すときにAnkerのロボット掃除機 30Cを購入して以来ほぼ毎日使っていたんだけど、そこそこの頻度でエラーを起こしたり介護が必要になるのが悩みだった。
その悩みを解消するためにセンサー周りを強化したAnkerロボット掃除機の上級モデルAnker Eufy RoboVac L35 Hybrid+を購入した。30Cから乗り換えた感想と一緒にレビューする。
30Cは結構おバカ
今の家に引っ越すときにAnkerのロボット掃除機 30Cを購入して以来ほぼ毎日使っていたんだけど、そこそこの頻度で介護が必要だった。
十分掃除できていない場所があったり、家具をあらぬ場所に押しやっていたり、何かに引っ掛かって息絶えていることが何度もあった。
原因は30Cのセンサー性能。30CはAnkerのロボット掃除機の中では安いモデルで、物にぶつかってランダムに方向転換する方法で掃除するバウンス方式。要は質より量、何かにぶち当たるまで猪突猛進のスタイルをバッテリーが尽きるまで繰り返す。
掃除のムラができやすく、30C本体がやらかした後の尻拭いが定期的に必要。掃除の自動化にはまだまだ改善の余地があると思い、上級モデルのHybrid L35+を購入した。
結論:ロボット掃除機はセンサー性能が命
結論から言うと、AnkerのHybrid L35+を購入して大正解だったと思う。そして分かったことは、ロボット掃除機は搭載しているセンサーの性能が超重要だということ。
ロボット掃除機のセンサーはいわゆる人間の目にあたる部分で、ここの性能が良いと部屋を読み取ったり障害物を検知したりしてくれるようになるから掃除の効率が上がる。
Hybrid L35+に買い替えてセンサー性能が上がったことで、30Cで抱えていた悩みが全て解決した。安物買いの銭失いはまさにこのこと。
最低でもジャイロセンサーは欲しい
30Cからの買い替えの理由になったセンサー性能だけど、現在のロボット掃除機のセンサー方式は大きく分けて以下の3つ。
Anker公式に分かりやすい図があったので引用する。
30Cはバウンス方式、Hybrid L35+はレーザーナビゲーション方式が該当。
掃除効率や障害物検知の性能が上がるのはジャイロセンサー以上のモデル。
このあたりの呼び名はメーカーによって多少の違いはあれど、結局は障害物と部屋の形状を掃除機がちゃんと把握してくれる性能のセンサーが必要だということ。
Hybrid L35+は機能全部入り
今回購入したHybrid L35+はAnkerのロボット掃除機の上級モデル。価格は約70,000円。今回はAmazonのタイムセール時に45,000円で購入できた。
主な特徴は以下の通り。
- レーザー測定でリアルタイムマッピング
- 水拭き機能
- 自動ゴミ収集ステーション付き
- スマートホーム連携
スマートホーム連携ができる点は30Cと同じだけど、上級モデルだけあって基本性能は大幅向上、付加価値は一通り付いている。
レーザー測定の力は圧倒的
結論にも書いた通り、Hybrid L35+の目となるリアルタイムのレーザー測定はとにかくすごい。30Cと比べると、基本性能が別物レベルで進化している。
障害物に強くなった
Hybrid L35+はレーザーで周囲の物体を検知してくれるから、ぶつかる寸前で完全に止まるか、ほぼ完全に減速しきってから優しくタッチして方向転換する。
家具や壁に容赦なく突撃していっては段差に引っかかる30Cの面影はどこにもない。
購入してから約2ヶ月使っているけど、今のところスタックしてエラーになったり、家具を押しやったりしたことは一度もない。これだけで30Cの悩みの種だった点は全て解消できたんだけど、それ以外にも良かった点が色々あった。
掃除時間が短くなった
実際に使ってみて驚いたのは掃除時間の圧倒的な短さ。掃除機本体がどこを掃除したのか把握してくれるようになったおかげで、掃除能力はさらに上がったのに掃除時間は短くなった。
バウンス式の30Cはバッテリー限界まで稼働するから1回あたりの掃除時間がかなり長い。正確な時間は測っていないけど、体感で3分の1くらいまで短くなった気がする。
吸い残しが少なくなった
Hybrid L35+の掃除パターンは、まず部屋の壁際や端をなぞってから、部屋の中央を塗りつぶしていくようなルートを取るからまんべんなく掃除機をかけてくれる。
対応も柔軟。テーブルや椅子の足回りなど小さな障害物が密集している場所は、障害物の周囲をなぞる動きに切り替わる。これでもかというくらい、しつこくて丁寧。
自動収集ステーションはなかなか便利
Hybrid L35+はダストボックス内のゴミを収集ステーションが自動的に吸引してくれる機能がある。
この機能は特に必要とは思わなかったからステーション無し版を買おうとしていたけど、Amazonのセールでほとんど同じ値段まで値下がりしていたからステーション有りを購入。
いざ使ってみると意外と便利。本体のダストボックスを開けて、ホコリが舞うのを気にしながらボックス内のゴミを捨てる手間が無くなったのは確かに楽。収集ステーション側にためたゴミは最大2ヶ月程度溜め込んでおける程度の容量があるから、掃除機の掃除を減らせるメリットはある。
ただし収集ステーション用の紙パックは別途必要なのでランニングコストがかかる。
Anker純正品は6枚入りが約2,000円。Anker公称値の2ヶ月サイクルで交換するなら1セットで約1年分、1枚あたり約333円。紙パックにしては高いと感じるけど、毎日のゴミ捨てを完全自動化&パック交換による手動ゴミ捨ては2ヶ月に1回で済ませる費用として考えるならそこまで高くない、むしろコスパ高いのでは?という気もする。
交換用パックは消臭・抗菌加工がされている上級グレードもあるけど、収集ステーションの蓋は常に閉じているし、生ゴミは落ちたらすぐ拾えばいいから選ぶ必要性は薄いと思う。消耗品なので価格は重視したい。
水拭きもできる
専用のモップを掃除機の後部に取り付けて水拭きすることも可能。
仕組みはかなりアナログで、タンクに水を入れて、掃除中に水がモップに補充されて水拭きをするようになっている。無いよりはあったほうが良い程度。
個人的に水拭きしたい範囲は自分で決めたいから、使うことはあまりないと思う。
相変わらずスマートホーム連携は最高
Hybrid L35+は30Cと同じく、Alexa等のスマートホーム製品と連携して掃除の自動化が可能。
「行ってきます」の一言で照明の消灯と掃除が自動で始まって、帰ったときには終わっている。Eufyのアプリからも起動できるから、ちょっと掃除したいときにはスマホ数タップで掃除の指示ができる。良い。
掃除自動化の一つの到達点
Hybrid L35+は30Cのネックだったポンコツさがなくなって、とても使いやすく進化を遂げていた。
更にゴミの自動収集、水拭き、スマートホーム連携まで搭載しているから隙がない。掃除機に関する自動化はこれで一つの到達点を迎えた気がしていて、ロボット掃除機を検討しているならこれを買っておけば不満はまず無いと思う。
初めてロボット掃除機を買う人にこそHybrid L35+は検討してみてほしい。自分みたいに下手にケチるとポンコツ加減に悩まされることになって、最悪使うのをやめてしまった、なんてことになりかねない。高性能センサーを持った上級モデルならそういった自体には滅多に遭遇しないから、積極的に使っていける。
自分と同じ轍を踏まないようにしてほしい。
買い時はタイムセール
Hybrid L35+でネックとなるのは前述の通り約70,000円という価格だけど、Ankerのロボット掃除機は頻繁にAmazonのタイムセール対象になる。しかもタイムセール時の値引き幅は数万円とかなり大きい。
もしタイムセールの対象になっていなくても、同等額の値引きクーポンが発行されている時もあるから、検討中の人はセール毎のチェックを忘れないようにしておこう。
自分が購入したときはタイムセールとクーポンの併用で約45,000円で購入することができた。よほどの事情がない限りはタイムセール価格で買うのがおすすめ。
余談:バッテリー交換で長く使う
4/16追記
ロワジャパンから販売されていたのはL35シリーズ以外のEufyシリーズに対応したバッテリーのようです。
バッテリーの容量等に違いがあり、正常に動作しない可能性があります。使用は自己責任でお願いいたします。
ロボット掃除機は充電式である以上バッテリー劣化は避けられない運命で、目安として約2年でバッテリー寿命が来ることがあるらしい。
Hybrid L35+はバッテリー交換が可能で、Ankerの純正アクセサリーとして交換用バッテリーが販売されているから長期間の使用にも耐えられる。ただしL35対応の純正品は約8,000円と中々の値段。本体を買い替えるよりは安いけど…と躊躇してしまうぐらいの価格設定。
そこで互換品を探してみると、半額以下の価格で色々なメーカーから販売されている。流石にバッテリーで無名中華の怪しいものを使うのは怖すぎるので、安心して使えるものを選びたい。
探した結果見つけたのはロワジャパンの互換品。2023年4月時点で約3,000円。ロワジャパンは今回初めて知った国内の企業だけど、ロボット掃除機用バッテリーの他にもカメラやゲーム機用の互換品を幅広く取り扱っている。
保証、日本語サポート、必要な認証を取っていることがはっきりと分かるから安心して使える。今のバッテリーがへたれた時はこれを試しに買ってみようと思う。