2023年に新車でスイフトスポーツを購入してもうすぐ1年が経過する。週末の買い物やドライブで週1~2回程度の頻度で乗っていて、今後もできる限り所有し続けたい所存。
乗れる状態を長く維持するためには日々のメンテナンスが不可欠。ただし車のシートはそう簡単に修理や交換できないのでシートカバーを装着することにした。
今回はレフィナードというブランドの車種専用カバーを購入して取り付けたから、その工程を紹介する。
車のシートは手入れが面倒
シートカバーの導入を考えた理由は少しでも今の車を長持ちさせたかったから。
車のシートは運転中は常に人の身体が触れる場所で、汗や手垢といった汚れが溜まっていく。その他にも乗り降りするときの服との摩擦や直射日光による日焼けなど、車のシートには様々なダメージが蓄積されていく。
シートの劣化は直すのが難しい
車のシートできる日常的なメンテナンスは掃除機をかけたり水拭きをして表面の汚れを拭き取ることくらいで、シミやひび割れができてしまうと基本的に一般ユーザーが直すのは無理。
修理や補修の専門業者に依頼すると費用は高くつくし、シート自体を新品に交換するとなると取り付け工賃や処分費でさらに出費がかさんでしまう。
1台の車に長く乗り続けようと思うと、将来に発生するメンテナンスコストをいかに抑えるかが重要になってくるから、できる限り劣化のスピードは遅らせたい。
シートカバーでダメージを受け止める
そこで考えたのがシートカバーの装着。
シートカバーを純正シートの上に被せてしまえばダメージは殆どシートカバーが吸収してくれるから、劣化防止の目的にピッタリ当てはまる。
しかもシートカバーは高価な車種専用品でも、修理業者の部分的な補修施工1回分に近い価格で購入できる。
長く乗る前提ならシートカバーで全体を保護してしまったほうがトータルでは経済的じゃないかと思い、購入を決めた。
レフィナードの車種専用シートカバーを購入
そういうわけで今回購入したのはスイフトスポーツ専用のシートカバー。選んだのはレフィナードというブランドのレザーデラックスシリーズで、シートカバー数社から生地サンプルを取り寄せて一番価格と品質のバランスが良いと感じて選んだ。
レフィナードのレザー素材は、本革を再生したリサイクルレザーを使うことで本革に近い質感を維持しつつ価格を抑えているのが強み。耐久性の高さといった本革の特徴も本物に近い性能を実現しているらしい。
商品によってはカバーの素材や色ステッチの色も変更できて、筆者は純正シートの雰囲気に近い黒一色のシートに赤ステッチの組み合わせにした。
シートカバーの取り付け手順解説
という前置きが済んだところでシートカバーを取り付けていく。自分1人で取り付けして、かかった時間は約2時間程度。一部大変な工程があるから大型の車種や3列シートの車種の場合は2人でやることを強くおすすめする。
軽く掃除する
シートカバーを取り付ける前に純正シートを軽く掃除する。気にならない人は省略してもOK。
ハンディ掃除機をかけてから水を絞ったタオルで軽く全体を拭き上げた。ファブリックシートなのもあってか意外とホコリを吸って、見た目以上に汚れが溜まっていたことが分かった。
取り付け方法の確認
付属の説明書は全車種共通の汎用品で、ここから自分の車種に該当する取り付け方法を確認していく。説明書付属のQRコードから解説動画を見ることもできる。
シートカバー側に紐やマジックテープがセットされているから、どの方法で取り付けていくかは簡単に判断できる。カバーの裏面には取付場所のタグも付いていたからここで迷うことはなかった。
ひたすらカバーを被せる
取り付け手順自体はシンプルで、座面、背面、ヘッドレストにひたすらカバーをはめ込んで位置調整を繰り返していく。
前席・座面
まず運転席と助手席の座面から。座面とサイドサポートの位置を合わせてから、座面と背もたれの間に生地を押し込んでいく。
シートの後ろから生地を引っ張ったり、背もたれをリクライニングさせて弛みを無くす。
後ろから見るとこんな感じ。
カバーの通しが終わったらシート下に付いているベルトで固定する。
助手席座面の取り付けが終わった状態。若干残っているシワは手で均せば消える。
前席・背もたれ
座面の装着が終わったら今度は背もたれにとりかかる。
スイフトスポーツの前席シートはヘッドレスト一体型だから、そのまま被せてジップで固定するだけで済んだ。ヘッドレスト分割型の取り付けについては後述。
シートの端の部分は付属のヘラを使ってプラパーツの内側に押し込んで見た目を整える。
後席・座面
前席を終えたら次は後席。後席の座面の取り付けは基本的に前席と一緒。カバーを被せてから背もたれと座面の間に生地を通していき、マジックテープで固定する。
下の部分はマジックテープと紐で固定する。
助手席後ろ側にあるチャイルドシート用のパーツは、生地を下に押し込んで自然な仕上がりにする。
後席・背もたれ
スイフトスポーツの背もたれは6・4の分割可倒式で、それぞれの背もたれに装着する。ヘッドレストや背もたれ固定用のパーツ周辺に穴が開けられているから、その穴を目印にしつつ位置合わせをしてジップで固定する。
この工程はカバーに付いているマジックテープを何回も付け外しして位置調整する必要があるから、1人だと大変。1人でやる場合はマジックテープに養生テープを貼って不必要に固定されないようにすると若干楽になる。
ジップを閉めて固定したらプラパーツ周辺の生地をパーツ内部に入れて仕上げる。下の画像のパーツはパーツ内部の余裕が無くて後ろの部分が中途半端にはみ出てしまった。
ヘッドレスト部分の穴も同じように処理する。
付属のヘラで一箇所内側に食い込ませて、そのまま他の部分も食い込ませる。
カバーが裂ける寸前まで伸びるからできるだけ素早く作業を済ませる。
一番苦労したのがこの工程で、小さい穴をカバーが破れる勢いで思い切り伸ばして無理やり入れる必要があるから常に怯えながらの作業になった。
スイフトスポーツは後席にヘッドレストが3つあって合計6か所の処理をしたけど、2,3箇所は上の画像の状態から生地が裂けてきてとても焦った。
裂けた部分は基本的にパーツ内側への食い込みで見えなくなるけど、1箇所だけ隠しきれずに裂けた部分が数mm外に出てしまった。ヘッドレストで普段は見えないから見なかったことにする。
処理が終わったあとの状態。
後席・ヘッドレスト
最後に後席ヘッドレスト本体のカバーを装着する。
出っ張りに引っかけて捻るように入れていく。
最後にマジックテープと金属のフックで固定する。
金属のフックは面取りされていなくて純正シートが傷つきそうだったから養生して作業した。
完成
ヘッドレストを戻して、画像右下のように一部食い込みが甘い部分などを微修正したら完成。
シートカバーでより快適な車内に
最終的な仕上がりはこんな感じで、レザーに統一されたことでシートの質感と雰囲気が変わった。純正シートの素材や模様の切り替えが無くなったことでよりスッキリした印象になった。
車種専用品だけあってフィット感は抜群。画像では若干のシワがあるけど数日経てば気にならない程度に馴染んだし、純正だよと言われてもほとんど分からないと思う。実際に家族を乗せた時も自分から伝えるまでシートカバーに気づいていなかった。
現状気になるのは耐久性で、本革と言ってもリサイクルレザーだから1枚物との違いはあるだろうし、実際のところ何年持つかは気になる。
シートカバーの実際の使用感や耐久性についてはまた記事にする予定。