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【スイフトスポーツ(ZC33S)納車後レビュー】実用的で楽なスポーツカー

2023年7月25日

いままで乗っていたパッソの売却手続きで少し時間がかかったり仕事が繁忙期だったりで約1ヶ月更新をサボってしまったけど、これから投稿ペースを上げていきたいと思いつつ記事を書く。

今回4月に注文していたスイフトスポーツ(ZC33S)が無事納車されたから、車両の紹介と約700km走ってきた感想をまとめていこうと思う。

スイフトスポーツ(ZC33S)の特徴

購入したのは2023年式の3型。6ATのセーフティパッケージ付きで、トヨタ・パッソ(KGC30)からの乗り換えになる。

購入の動機をまとめた記事はこちら。

パッソのレビューはこちら。

軽量ボディに強力なトルクのエンジン

シフトのパネルカバーを外し忘れた

スイフトスポーツはその名の通り走行性能を重視した車で、特徴を挙げると以下の通り。

  • 1トン切りの軽量ボディ(AT車:990kg)
  • 140馬力の1.4Lターボガソリンエンジン
  • 0〜100km/h加速は6秒後半
  • 最大トルク23.4kgm(2,500-3500回転)

軽い車体に強力なトルクのエンジンを積んだ、所謂ホットハッチと呼ばれる車。

通常のスイフトが91馬力のエンジンだからパワーは約1.5倍に強化されている。その他色々な部分もスイフトスポーツ専用のパーツや仕上がりで、走行性能は過剰なほどに高い。公道でフルパワーを発揮する機会はそこまでないかもしれない。

5ドアハッチバックの実用性もある

スイフトスポーツは普通の5ドアハッチバックで、スポーツカーながらしっかり実用性を兼ね備えているのが魅力。
リアシートは人を乗せる用途で使う機会は少ないけど、使えないよりは使えたほうが便利。荷物も載せやすい。

装備充実で約210万円

スイフトスポーツは現代の車らしく運転支援装備も充実。セーフティパッケージ付きを買えばクルコンや自動ブレーキが一通り付いてきて、約210万円で買える。

諸々の装備を付けると300万円行くコンパクトカーもある中で、絶対的な価格が安いのも強み。

低価格でスポーツカーを買える最後のモデルかも

これは余談だけど、購入報告でも書いた通りスイフトは今年(2023年)あたりでフルモデルチェンジする噂がある。

時代の流れもあって、純ガソリンエンジンのスポーツカーとして販売されるのはこのモデルが恐らく最後。そこに現代の運転支援装備も加わって約210万円というパッケージのスイフトスポーツは、今後かなり貴重な存在になるかもしれない。

派手すぎない内外装

スイフトスポーツは各所に専用パーツが使われているけど、他のコンパクトスポーツモデルに比べて見た目の派手さは控えめな感じ。だけどそれがいい。

ぱっと見は普通っぽいけどよく見ると違う、くらいの塩梅になっているのが良き。

スポーツ専用の外観

ボディはスイフトスポーツ専用の幅広仕様で全幅1735mmの3ナンバー。フロントのグリル周りも専用のデザインで、

標準車と比べるとちょっとアグレッシブな印象。

出典:スズキ公式

リアのマフラーは2本出し。

全周にカーボン調のエアロパーツも付く。

ワイドボディとエアロパーツのおかげで、がっしりした塊感がある。

独特なリアドア

スイフトのリアドアハンドルはCピラーと一体化している独特なデザイン。2ドアのスポーツカーのように見せるためで、スイフトの他にはトヨタのC-HRやプリウスも採用している。

ドアの開き方に最初は戸惑うけどすぐ慣れる。他の同格コンパクトカーでは見られない唯一無二のデザイン。

実用性は至って普通

スイフトスポーツは標準のスイフトと同じ5ドアハッチバック。

後席はコンパクトカーとしては普通かやや狭いくらい。荷室は日常使いには十分な広さで、買い物カゴの縦置きや2Lペットボトル6本入りの箱が複数個余裕で入る。

荷室の床と開口部との段差が高いのと、リアシートを倒してもフルフラットにならないのが多少気になるかもしれない。

内装の質感は悪くない

スイフトスポーツの内装はプラパーツが多用されていて、安っぽいと評価されがち。

実際見てみると高級感はないけど、安っぽいと感じるほどではなかった。価格を考えたら相応か十分ぐらいだと思う。

黒に赤のアクセント

内装は黒基調で、ステッチやパネルに赤の差し色とピアノブラックが入っている。

赤色はもう少し色味を落ち着かせて欲しかった気もするけど、これぐらいが地味すぎないちょうどいい塩梅な気もする。

ハンドルの下部にはピアノブラックのアクセント。

見た目はいいけど傷や汚れが目立ちやすい。

専用セミバケ風シート

スイフトスポーツ専用のセミバケット風シート。ホールド性はかなり高くて、体がぶれにくいから長時間の運転でも疲れにくそう。

専用スピードメーター

スイフトスポーツ専用の260km/h刻みのメーター。ロマンはあるけど実用域が小さいから正直見づらい。

中央の液晶で代替するか別の手段で見やすくしたい。

納車時カスタマイズ

注文時につけたオプション装備と、納車直後につけたパーツの紹介。

【オプション】スカッフプレート

足が当たるところの傷防止として購入。役目を果たしてくれることを祈る。

【オプション】コンソールボックス

肘掛けが欲しかったから付けた。蓋部分が前後に動くから肘掛けとしての役目は十分果たせる。

収納は小さめで、財布やスマホが入るぐらいの容量。

無いよりはマシ程度。

【オプション】ETC

高速道路用。使う機会はそこまで多くないから、ETC1.0の一番安いやつにした。
セットアップが面倒だったからディーラーオプションで付けてもらった。

ドアハンドルプロテクター

傷防止のために購入。知らない間に傷つく場所だから先手を打っておく作戦。

外気に晒しっぱなしになる場所だから、耐久性と信頼性を重視してモンスタースポーツ製を選んだ。

MONSTER SPORT ドアハンドルプロテクター スイフトスポーツ[ZC33S]/スイフト[ZC83S/ZC13S他] 2枚組
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フロアマット

必需品のフロアマット。純正より安くて柄が選べる、FJCRAFT製のスイフト専用品を購入。

軽量で耐久性に優れたループカット仕様を選択。色も内装と揃えることができて、純正よりもカバー範囲が広いから大満足。

購入した構成は下記の通り。

  • シリーズ:スタンダードシリーズ
  • マットカラー:ループブラック
  • マット裏素材:フェルト
  • フットレスト部分:一体型
  • リア部分:一体型
  • ステッチ変更オプション:レッド

ステッチ変更オプションは価格0円の別商品扱いで、本体と同時購入する必要があるので注意。

FJCRAFT スイフト ZC系 ZD系 フロアマット スタンダード
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カーナビ

パッソからの載せ替えで、AndroidナビのATOTO S8 Pro。

コスパ最高の一品。壊れるまでは使い続ける予定。

ドライブレコーダー

これもパッソからの載せ替え。70maiのDash Cam Pro Plus+。

安定した動作と高画質で不満はない。これも壊れるまで使い続ける予定。

パッソと比べて快適で楽になった

パッソから乗り換えて感じたのは以下の通り。

  • エンジンが静か
  • 加速が楽
  • 不快な振動が無い
  • ブレーキがすごく効く
  • とにかく曲がる
  • 燃費はあまり変わらない
  • ハザードスイッチが遠い
  • 収納が少ない
  • 静粛性が低い

エンジンが静か

スイフトスポーツの1.4Lターボエンジンは普通に運転すればかなり静か。

エンジンパワーに余裕があるおかげで、公道を走るときは3,000回転以上回すことはまず無い。エンジン自体の振動や音も全然ないからとてもスムーズ。

3,000回転後半から徐々にエンジンサウンドが大きくなってきて、スポーツ走行するときは音もしっかり感じられるから安心してほしい。

良いメリハリがあって、快適かつ楽しいエンジンだなという印象が強かった。

加速が楽

余裕のエンジンパワーで加速も楽。最大トルクが2,500-3,500回転で発生するから、高速の合流も登り坂もエンジンを唸らせることなくスムーズに加速できる。

常用域で最大の加速力を味わえるのも楽しい。

不快な振動が無い

振動が少ないエンジンに加えて、専用ボディの作りと足回りがしっかりしているから車体がすごく安定する。

高速道路や荒い路面では振動がすぐに収まるから体が疲れにくい。長時間、長距離の運転がとても楽。

ブレーキがすごく効く

スイフトスポーツは純正ブレーキの効きがかなり強い。
街中の運転だとカックンブレーキにならないように慣れが必要。

とにかく曲がる

スイフトスポーツは1トン切りの軽量ボディなだけあって、コーナーでグイグイ曲がって行ける。

同じ道でもパッソなら直感的に「これ以上は危ない」と感じる領域が制限速度以下で感じられたんだけど、スイフトスポーツなら制限速度以上でも余裕で曲がれる性能がある。

これがすごく気持ち良くて運転が今まで以上に楽しい。

ただし車の性能が一気に上がったからどこまで行けるかまだ感覚が掴めていない。調子に乗って突っ込みすぎないように気をつけようという気持ちも強くなった。

燃費はあまり変わらない

ネットで事前に調べた通り、スイフトスポーツの燃費はリッター15km~20km。スポーツカーとして見ればかなり優秀で、パッソとあまり変わらない数値。

ガソリンはレギュラーからハイオクに変わったけど、燃料代の上昇が抑えられるのは嬉しい。

ハザードスイッチが遠い

スイフトスポーツのハザードスイッチはナビ上の奥まった位置にあって、体を乗り出して腕をかなり伸ばさないと届かない。ちょっと使いづらい。

収納が少ない

パッソは車格の割に収納が充実していたのもあると思うけど、スイフトスポーツはパッソに比べて収納が少ない。

ゴミ袋や消臭剤入れだったシート下収納や

ティッシュがピッタリ入る巨大なアームレスト収納も無くなった。

収納は後付けで増やせるから今後カスタムしたい。

静粛性が低い

パッソはエンジンと路面からの音がかなり車内に入ってきて快適とは言えなかった。

スイフトスポーツはエンジンは圧倒的に静かだけど、路面からの音はパッソより多少ましな程度。総合的には決して静かとは言えない。ネットで調べるとリアのデッドニングでかなり軽減できるらしいから、ここもカスタムしていく予定。

購入した感想

スイフトスポーツの良いところ悪いところそれぞれ紹介してきたけど、不満は些細なもので後から自分で対策できる。トータルで見ると買って良かったと思う。

分かる人には分かるカッコよさ

スイフトスポーツの存在感は控えめで、車に興味が無い人ならたぶん普通のスイフトと見分けがつかない。

だけど要所要所でスポーツカーらしさは確かにあって、車を知ってる人には分かる玄人向けな雰囲気が良い。

初期費用も維持費も高くない

自動車は初期費と維持費の両方が高いけど、スイフトスポーツはスポーツカーの割に費用は抑えられる。

新車で車両本体と諸費用込み、ディーラーの値引きと社外品を駆使すれば約220万円で買える。

ナビやドラレコは前車からの引き継ぎで初期費用から除外した結果、中古との総費用の差額が小さかったから今回は新車にしたけど、中古車ならオプション込みで180万円前後に抑えることも可能。

保険は加入先と補償内容によって差額が大きいから省略するけど、自動車税は2019年10月以降の登録なら年額30,500円(1.5L未満)、自動車重量税は13年目までは年額8,200円(1t未満)。軽量コンパクトのメリットがここで活きてくる。

できるだけ長期間乗る予定

今のところ週末の買い物とたまのドライブでしか乗らないから、趣味と実用を兼ねたマシンとして乗れる限りは乗っていくつもり。より快適に乗れるように、予算と相談して色々カスタムしたい。

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