先日出戻りするかたちでソフトバンクからY!mobileにMNPして、その後サブ端末用のSIM確保のためにY!mobileのデータ通信料のシェア専用プランを申し込んだ。
今回はY!mobileの中でも知名度が低いであろうシェアプランについて紹介する。
ワイモバイルのSIMを最大3枚増やせる
ソフトバンクのサブブランドにあたるY!mobile。メインのプランであるシンプルS・M・Lとは別に、タブレット向けにひっそりと存在しているデータ通信量のシェア専用のプランがある。
特徴をざっくりまとめると、
・月額539円~1,038円
・追加料金無しでデータ通信・SMS用のSIMを最大3枚発行可能
・通信品質はソフトバンクと同等
・通信量は親回線と合算
月額は最安539円で、通信量が自由に調整できる高品質な回線が3つも手に入る。
他の格安SIMが霞んで見える破格の内容で、タブレットやサブスマホ用の格安回線としてかなり良さげ。
以前の記事でも紹介していたので参考として載せておく。
https://kouritsu-life.com/atoto_s8_pro_data_share/
シェアプラン自体は2014年から存在している息の長いプランではあるんだけど、Y!mobile公式ではあまり宣伝されていない影が薄い存在。
商品ページへのリンクは、ホーム画面から料金メニューを直接クリックして表示されるこのページのみ。
あとはY!mobile乗り換えガイドのQ&Aに記載があるだけで、そもそも存在を知らない人もいると思う。
ワイモバイルの申込みリンクはこちら→Y!mobile
シェアプランの仕様
正式名称は「子回線専用プラン(シェアプラン)」。
Y!mobileの通常プラン(親回線)にデータ通信用のSIM(子回線)を最大3枚追加して、通信量を親回線と子回線で分け合うことができる。
対応する親回線プラン
現行の全プラン、シンプルS・M・Lに対応。
料金
月額料金は親回線のプランで変動する。
最安のシンプルSだと割引なしの1,078円、それ以上は割引適用で半額の539円になる。
下の表の通り、Y!mobileが過去に提供していたプランでも加入できる。
シンプルSは割引適用なし、元の通信量が3GBだから明らかにシェアプランの選択肢からは外れる。実質的に親回線はシンプルM・Lの二択、シェアプラン料金は539円一択になる。
SIMの枚数は料金とは関係無し。1枚だけ発行しても3枚発行しても料金は同じ。
あとシェアプランの割引は親回線の割引と併用可能なのも嬉しいポイント。
SIM
発行可能枚数 | 最大3枚 |
SIMタイプ | データ、SMS |
SIMの形態 | 物理SIM(Nano SIM) |
SIMは最大3枚まで発行可能。枚数による追加料金はなし。
できることはデータ通信とSMS。音声通話には非対応。
eSIMには非対応なので注意。
データ容量
加入月 | 子回線ごとに3GB |
加入月以降 | 親回線と合算 |
親回線との容量の分け合いを目的にしたプランだけど、初月のみ子回線の通信量は3GBで固定。
この3GBは子回線ごとに割り振られているから、例えばシンプルM契約時に子回線を3つ追加した時のデータ通信量は下記の通りになる。
親回線(シンプルM) | 15GB |
子回線1 | 3GB |
子回線2 | 3GB |
子回線3 | 3GB |
データ残量はMy SoftBankアプリから確認可能。
手続き
実際に申し込みの手続きをする時のポイントをまとめる。
事前準備
事前に確認しておきたいポイントは以下の3つ。
・来店予約をしておく
・本人確認書類を準備する
・シェアプランのSIMを利用する端末を準備する
データシェアプランの申込みは実店舗の手続きが必須なので、事前に来店予約をしておくと待ち時間が少なくて済む。
契約時には本人確認書類が必要になるので忘れないように持っていく。もし可能なら、SIMの引き渡し時にSIM動作確認ができるように、利用予定の端末も一緒に持っていくと安心。
どうせ店舗まで行くことになるから、1回の手続きで終われるように万全の準備をしておこう。
Y!mobile取り扱い店で手続きする
準備ができたらY!mobile取り扱い店舗へGO。
店舗に着いたらシェアプランの申し込みをしたいことを伝えて、あとはスタッフの指示に従って手続きを進めれば何事も無く終わる。流れは普通の回線契約と一緒。
手続きは約40分程度で完了。事前予約をしていたこともあって受付からスムーズに進められた。契約後にSIMは即開通の状態で、SIMを挿せばすぐにデータ通信が使える。
契約して分かったこと
来店予約はしたほうがいい
これはシェアプランに限った話ではないけど、店舗手続きをするなら事前予約はしたほうがいい。予め用件をショップ側に伝えておくだけでも、かなり手続きに必要な時間が短縮できる。
最初に必要枚数を伝えておく
手続きの最初に、「シェアプラン用のSIMは○枚欲しい」と店員さんに伝えておくと手続きがスムーズ。
筆者は必要枚数を伝えていなかったせいで、最後の契約のサインをするタイミングで店員さんが用意したSIMが一枚だけだったことに気づいた。
店員さんに3枚欲しいことを伝えて契約内容変更の手続きをしてもらったんだけど、契約内容を修正と再確認をすることになったから完全に二度手間。自分も店員さんもお互い無駄な作業が増えるから、最初にちゃんと伝えておこう。
ちなみに対応してもらった店員さんいわく、子供用やタブレット用で1~2枚申し込む人は時々いるらしいけど、自分用で3枚申し込む人は中々珍しいらしい。
各SIMごとに別回線、新規契約扱い
シェアプランは契約上、新規回線の追加という扱いになる。だから契約の手続きも新しい電話番号を設定したり新規契約についての解説や注意を読んだりと、流れは新規契約やMNPの時とほぼ同じ。
My SoftBankアプリで確認するときも、別の回線としてそれぞれ追加登録する必要がある。
SMSに対応しているSIMだからSIM単位で電話番号が付与されるのは当然なんだけど、「音声通話非対応」「データシェア」という言葉のイメージが先走って少し面食らった。
SIMの見た目が同じ
親回線SIMとシェアプランSIMは見た目が全く同じ。SIMを入れ替えるときは取り違いに注意が必要。
管理方法としては、SIMを切り離す前のカードに「親回線」「小回線1」…とメモしておくのがおすすめ。SIM本体に書いてある製造番号がカードにも書いてあるから、どのSIMがどの役割なのか簡単に確認できる。
My SoftBankアプリに登録して名前を変更しておくのもアリ。
サブ端末向けの唯一無二の選択肢
Y!mobileのシェアプランは、価格と品質が高いバランスでまとまっている優秀なプラン。
欠点は
・実店舗手続き必須
・eSIM非対応
の2点で、ここをクリアすれば格安SIMを追加で契約するよりもお得で品質の高い回線を手に入れられる。
今回の最終的なY!mobileの契約状況は以下の通り。
親回線:シンプルM、家族割引適用、月2,090円
子回線:データシェア3回線、割引適用、月539円
合計:月2,629円
親回線に家族割引が適用できたおかげで、ahamoやLINEMOより若干安い月額料金に抑えることができた。もし家族割引が使えなくても、ソフトバンク光を使っているならおうち割光セットで同じ割引額が適用できる。Y!mobileは割引が強い。
親回線の割引が使えなくても月3,817円と、格安SIMを1回線追加するのとそこまで変わらない価格だから十分魅力的。
ちなみに今回手に入れたシェア用のSIMは、車載端末のATOTO S8 Pro、サブスマホのPixel7aで2枚使う予定。あと1枚は予備。
2023/10/15追記
S8 ProでY!mobileのSIMを使うためにはAPN設定が必要です。
設定はSIMフリーのAndroid端末と同じです。Y!mobile公式が提供している設定方法に従って設定してください。
サブ端末は当分シェアプランで運用しようと思う。複数端末を利用している人は是非検討してみてほしい。
ワイモバイルの申込みリンクはこちら→Y!mobile