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【格安SIMかデータシェア】Androidナビ用のSIMを検討する【ATOTO S8 Pro】

2022年12月24日

このブログで何度も紹介している格安Androidナビ、ATOTO S8 Pro。

購入してからデータ通信の色々運用方法を検討して、今は暫定的にサブ回線のSIM+メイン回線のテザリングを併用している。

このサブ回線は数カ月後に解約予定で、近いうちに運用を変更することになる。

これを機会にATOTO S8 Proに最適なSIMや運用方法は何かを検討してみたので、ATOTOや他のAndroid搭載ナビを利用している人の参考になると嬉しい。

現在はSoftBank2回線で利用中

冒頭の通り、現在ATOTO S8 Proはサブ回線SIMとメイン回線テザリングの二刀流で運用している。

サブ回線はSoftBankのミニフィットプラン+で、iPhone13miniの2年レンタルを契約するためだけに新規開設、6ヶ月経過後に解約予定の回線。月額は従量課金制で、1GBまでは2,178円、1GB~2GBは3,278円とデータ通信量に対する料金はかなり割高。

これをカバーするために、メイン回線のテザリングを併用している。

メイン回線はSoftBankのメリハリ無制限。もともとはY!mobileのシンプルMを使っていたけど、iPhone13miniの契約時に同時開催していたキャンペーンを利用してY!mobileからMNPした。キャンペーンとセット割の合わせ技で、通常月額7,238円が12ヶ月限定で2,642円で利用できている。

最終的にはどちらも乗り換え予定なんだけど、先に予定日が迫っているATOTO S8 Proのサブ回線を見直さないといけない。

サブ回線契約関連記事はこちら。

テザリング運用オンリーは面倒

最初は毎日車を使うわけでもないからテザリングでも十分かも、と思っていたけど自分には合わなかった。理由はただ一つ。接続設定が面倒くさい。

自分のATOTO S8 Proは車のバッテリー保護のために、エンジンオフで必ずシャットダウンする用に設定している。この設定が原因でエンジンをかける度に毎回テザリングを手動設定しないといけない。

ATOTO S8 Proのシャットダウン等設定に関する記事はこちら。

ATOTO S8 Pro特有のクセのある挙動と、iPhoneのテザリングは必ずインターネット共有設定画面を開く必要がある仕様が相まって接続のための作業量がとにかく多い。こんなの毎回やってられないからATOTO S8 Pro側で単独通信できるのは必須。だからサブ回線SIMを挿す必要がある。

ATOTO S8 Proの挙動について書いてある記事はこちら。

ATOTO S8 Proのデータ通信用途

背景を話して多少脱線してしまったけどここから本題。

ATOTO S8 Pro用のサブ回線SIMを検討するにあたって、今までの使用状況を振り返ってみた。その結果、要件としてこの3つが挙がった。

  • データ量は最低1GB以上
  • 回線はDocomoかSoftBank
  • コスパはやや価格を重視

データ量は最低1GB以上

今の車の使い方だと、通信量はそこまで多く消費しない。

データ通信の主な用途はATOTO S8 Pro単独のナビ運用や、音楽と動画の再生。車の使用頻度は週に2~3回程度、近場の買い物とドライブが半々くらいだから利用時間もそこまで長くない。

通信量の履歴を見ると最低でも1GBは欲しい。2GB使えればまず困ることはない。必須ではないけど、長時間の運転にも対応できるようにデータ追加に対応した、従量課金的な使い方ができるとなお嬉しい。

アプリアップデートやコンテンツのオフライン保存など大容量通信が必要な時は、メイン回線のテザリングで対応する。

2023/10/01追記

メイン回線への影響を回避したいときは後述のPovo1日データ使い放題がおすすめです。ただしS8 Pro本体はauプラチナバンドに対応していないのでWi-Fiテザリングが必要です。

全データ復旧のために数GBの通信が必要になったとき役立ちました。

回線はDocomoかSoftBank

これはATOTO S8 Proが対応しているバンドに依存。

ATOTO S8 ProはAuが使用するプラチナバンド、B18に対応していないからau回線はまともに使えない可能性が高い。

ATOTO S8 Pro購入当初にau回線エリア内で楽天モバイルが使えるか検証したけど、接続が常に不安定で実用には程遠かった。これと同じ現象になると思うのでau系列は今回の候補から除外。

2023/10/01追記

S8 Pro本体はauプラチナバンドに対応していませんが、Wi-Fiテザリングなら問題なく使用できます。

全データ復旧時にPovoの1日データ使い放題が役立ちました。

コスパはやや価格を重視

サブ回線である以上、毎月の維持費はできるだけ安くしたい。基本的に価格重視で選ぶけど、多少の差額なら質の良いほうを選びたい、ぐらいの感覚。

候補は2つ

上記3つを条件に色々と調べて、この2つに絞りこんだ。

  • 日本通信 合理的シンプル290プラン
  • ワイモバイル シェアプラン

日本通信 合理的シンプル290プラン

出典:日本通信

候補その1。1GB 290円から利用可能で、最低維持費の安さが魅力。

公式サイト合理的シンプル290プラン
データ量1GB~100GB
価格290円(1GB追加は220円)
回線Docomo(MVNO)
データ量繰り越し不可(従量課金制)
データ量超過時通信不可(データ量購入が必要)
事務手数料3,300円(スターターパックで3,000円
備考・最低利用期間、解約手数料なし
・MNP転出料なし

他の格安SIMに比べると1GBあたりの価格は最安。1GB超過後は220円で1GBずつデータ量の追加が可能で、2GBで530円。

使わない月は最低価格の290円で抑えて、使うときは必要なぶんだけ220円ずつ課金と、月々の利用コストを最低まで抑えやすく、無駄が出にくい。

欠点は、初回事務手数料3,300円が発生すること。3,000円のスターターパックを購入すれば事務手数料は無料で回線の開設ができるから、初期費用を実質300円節約できる。

日本通信SIM 合理的プラン スターターパック
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ワイモバイル シェアプラン

出典:Y!mobile

候補その2。高い通信品質と割引適用によるコスパの高さが魅力。

※()内の赤字はシンプルM契約の場合

公式サイト子回線専用プラン(シェアプラン)
データ量親回線のデータ量と合算(15GB
価格1,078円(539円
回線SoftBank(MNO)
データ量繰り越し可能
データ量超過時低速化(128kbps)
事務手数料無料
(親回線の申込みは3,300円。オンライン申込スターターキットの利用で無料)
備考最大3枚までSIM発行可能

現行プランのシンプルM、Lなら割引適用で月額539円。使用できるデータ量は親回線と共有。

出典:Y!mobile

Y!mobileはSoftBankのサブブランドで、他の格安SIM(MVNO)と違ってSoftBankの自社回線が使えるから、通信速度は高速な状態を保ちやすい。通信品質は日本通信より基本的に上と考えればOK。

割引適用でコスパ爆発

シンプルM以上の契約が前提になるけど、月額539円でこれだけの内容が利用できるのはかなり魅力的。スマホ用とATOTO S8 Proで使用量が一元管理可能で、状況に合わせた柔軟な通信量の振り分けにも対応できるから管理も楽。

あと地味に便利なのが、シェア用のSIMは追加料金無しで最大3枚まで同時発行できること。とりあえず3枚発行しておけば、ATOTO S8 Pro用に1枚、他2枚はサブ端末や検証に使えたりと色々な使い道がある。

弱点はメイン回線の選択肢がY!mobileに固定されることと、シェアプラン契約はオンライン手続き非対応だから来店が必須になること。導入のハードルはやや高め。

その他局所的に使えそうなSIMとプラン

調べている過程で見つけた、候補には上がらないけど局所的、ニッチな需要に応えられそうなプランを参考として紹介する。

povo2.0 データ使い放題(24時間)

出典:povo2.0

auのサブブランド、povoの24時間データ使い放題トッピング、1回330円。

普段はトッピングなしで基本料金0円で維持、旅行や帰省で長時間運転する日だけ使い放題トッピングを契約、という使い方ができるかもしれない。大手キャリア直々のブランドだから通信品質も安心。

契約維持のためには6ヶ月を目安に何かしらのトッピングが必要になる点だけ注意。

ただし他のトッピングはイマイチ車載端末の用途には噛み合わなさそう。390円で7日間1GBは日数が心もとないし、990円で30日間3GBはサブ用途としては金額が高い。実質24時間データ使い放題一択。

auのプラチナバンド、B18に対応するAndroidナビを使っているなら検討の余地あり。

2023/10/01追記

S8 Pro本体はauプラチナバンドに対応していませんが、Wi-Fiテザリングなら問題なく使用できます。

全データ復旧時にPovoの1日データ使い放題が役立ちました。

LinksMate データ通信のみ

出典:LinksMate

ドコモ回線を利用。100MB~500MB間の細かい料金設定が特徴

100MBで165円、200MBで275円と、最低のデータ量と価格は日本通信より安い。テザリングは面倒だからとりあえず挿しておきたい、でも最低維持費は極限まで抑えたい、という人にはアリかも。

事務手数料が3,300円必要になるのは日本通信と同じ。300MBを超えるとデータ量あたりの価格は日本通信のほうが安くなるので、200MBまでの利用が判断基準になりそう。

価格の日本通信、コスパのワイモバイル

現時点の候補はこの2択。最低コストが安く従量課金的に使える日本通信か、高品質な回線を利用できるワイモバイルか。実はこの記事を書いていく中で段々と頭が整理されていって、結論Y!mobileにしようと思っている。

改めて両者を比較するとこんな感じ。Y!mobileはシンプルM契約時のデータ量と価格を記載。

 日本通信Y!mobile
データ量1GB~100GB親回線のデータ量と合算
価格290円(1GB追加は220円)1,078円(割引適用で539円
回線Docomo(MVNO)SoftBank(MNO
データ量繰り越し不可(従量課金制)可能
データ量超過時通信不可
(データ量購入が必要)
低速化(128kbps)
事務手数料3,300円
(スターターパックで3,000円)
無料
(親回線の契約が別途必要)
備考・最低利用期間、解約手数料なし
・MNP転出料なし
最大3枚までSIM発行可能

ワイモバイルの月額は割引を適用させて、日本通信の約1.8倍となる539円。最低の月額は日本通信が安いけど、1GBを超過すると日本通信は530円。ワイモバイルとの差額はたったの9円に縮まる。

前提条件をもう一度おさらいすると、今回ATOTO S8 Proに欲しいデータ量は最低で1GB。1GB以上の利用も考慮する以上、9円の差なら回線品質やその他諸々のサービスが付くY!mobileに軍配が上がる。

親回線の家族割引が強い

出典:Y!mobile

そしてY!mobileを優勢づける要素がもう一つ。家族割引

Y!mobileのシェアプランを使う以上メイン回線もY!mobileになるんだけど、家族にワイモバイル契約者が一人でもいれば家族割引の適用が可能で、契約中は常に月額から1,188円が割引される。この割引額は非常に大きい。

メイン回線は家族割引適用のシンプルMで2,090円。シェアプランはシンプルM以上で適用される割引で539円。合計月額2,629円で、以下の通りメイン回線とATOTO S8 Pro用の両方をカバーできる良コスパ回線となる。

  • 高い通信品質(ソフトバンクの自社回線)
  • データ量15GB(翌月に繰り越し可能)
  • 親回線とシェア回線の一元管理、任意にデータ量割り振りが可能
  • シェア回線用SIM最大3枚発行(ATOTO S8 Pro用+2枚の予備)

現在家族で自分以外は全員Y!mobileを契約しているから、父親の回線を主回線、自分の回線を副回線にすれば割引の適用ができる。

もともとはATOTO S8 Pro用のSIMから始まった話だけど、メイン回線含めてトータルで考えると、この体制が現状考えられる最高コスパだと思う。

Y!mobileへ切り替えと回線統合を予定

そういうわけで今契約しているSoftBank2回線はどちらも6ヶ月を経過次第、メインの回線はY!mobileのシンプルMへ移行+シェアプラン契約、ATOTO S8 Proに使っているサブ回線は解約する。

店舗手続き必須なのが面倒だけど、これさえ乗り越えれば後は楽。変に妥協せず、いい感じの案にたどり着くことができたと思う。

最初はいろいろな選択肢があって思考がごちゃごちゃしていたけど、文章にして記事を作る過程で結論を出すことができた。思考を何かしらの形で出力するのは大事。

ワイモバイルの申込みリンクはこちら→Y!mobile

Y!mobile SIMスターターキット
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