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【ATOTO S8 Pro 6ヶ月使用した感想】ディスプレイオーディオの理想形。ただし、まだ発展途上。

車内を快適にするために購入した激安中華ディスプレイオーディオ、ATOTO S8 Pro。

圧倒的な高機能と低価格に惹かれて購入し、6ヶ月が経過。通勤からお出かけまで使い込んでみてた感想をまとめることにする。

結局何が優れているのか、どういう人が買うべきなのかの判断基準にしてほしい。

ATOTO S8 Pro の強みはAndroidの搭載

ATOTO S8 Proの特徴をざっくりおさらいすると以下の通り。

Android搭載

有線・無線CarPlay、Android Auto対応

カスタムOSと標準ランチャーはイマイチ

その他特徴や詳細はこちら。

肝となるのは、車載端末ながらAndroidを搭載していること。スマホを接続しなくても、スマホとほぼ同じ機能がATOTO S8 Pro単独で使えてしまう。

これがATOTO S8 Proの付加価値やユーザー体験を大きく引き上げてくれている。今後自分の車やナビを買い換えるときには、絶対にAndroid搭載端末にしたい。そう思えるほどのメリットが感じられた。

スマホ連携がなくても使える

ディスプレイオーディオの大部分の機能は、スマートフォンとの接続で動かすのが前提。スマホの情報がそのまま使えるのはいいことなんだけど、ディスプレイオーディオの機能を使いたいときに必ず接続しないといけないのが地味に面倒だったりする。

特に田舎民はほぼ毎日車を使うから、買い物等短距離の移動でちょっとだけ音楽やカーナビを使いたい時に、必ず準備の一手間がかかってしまうと意外とストレスに感じる。

こういうちょっとだけ使いたい場面で、ATOTO S8 Proの単独運用が役立つ。

エンジンONと連動してATOTO S8 Proが起動、そのまま音楽アプリをタップすればすぐに再生開始。といった具合で、今までのカーオーディオやカーナビと同じように使うことができる。

更に本体の自動再生設定や、MacroDroidやTaskerなどの自動化アプリを使えば、エンジンONするだけで自動で音楽再生や動画再生することも可能。

サブ端末、あるいは簡易版スマホのように使えるのはとにかく快適で楽。主な移動手段が自動車になる田舎住まいほど、自動車のちょっと移動の場面が多いから、この有り難みはよく分かるはず。

CarPlayとAndroidの使い分けが便利

これもスマホ連携に関わる話になるんだけど、状況によってCarPlay版アプリとAndroid版アプリを使い分けられる自由度の高さも便利に感じた。

CarPlay版アプリは運転中の利用に最適化した設計で、特にダッシュボード画面は表示が大きくて、必要な情報がとても分かりやすい。そのぶん、スマホ版アプリと比べると、良くも悪くも情報量や操作が大きく簡略化されている。

例えばマップは情報量が絞られすぎているせいで、周辺地図を確認したり、目的地を追加したりといった操作が直感的にできず、操作完了までのタップ数も多い。

それにYouTubeも使えない。雑談配信とか解説動画をラジオ感覚で聞きたいときにCarPlay上で操作できないのはかなり面倒。

個人的にはTo Doアプリが対応していないのが痛い。車で移動するときに済ませたい用事をリストで表示できるようにしてくれればとても便利なのに、と思う。

安全を考えた上での仕様だとしても使いにくいと感じるのは事実。

こんな場面でもATOTO S8 ProのAndroidアプリが役立つ。スマホと同じフル機能版アプリが使えて、タブレットと同じく画面分割もできる。

YouTubeの音声を聴きながら、情報量の豊富なナビアプリの画面を見て運転することができる。

ToDoリストももちろんアプリの全画面表示ができる。ホーム画面でウィジェット表示も可能。

CarPlayの不便なところをAndroidが絶妙にカバーしてくれている。これはどちらが優れているというわけではなく、状況によって使い分けができるのが良い。

旅行や初めて行く場所への運転とか、あらかじめ目的地を決めてじっくり運転するなら、最適化されたUIのCarPlay。

普段の買い物とかちょっとした移動なら、情報量豊富で多機能なAndroid。状況に合わせた棲み分けができている。

生活シーンに合わせてモードを切り替えるような使い勝手は最高。正直これに慣れてしまうと他のディスプレイオーディオは選択肢に入らないと思うし、個人的には一つの理想形に到達していると思える。

価格なりの信頼性、洗練度

Android搭載の便利さが際立つ反面、無視できない欠点も相応にある。購入直後のレビューでも独特な仕様からくる使いづらさには触れていたんだけど、しばらく使って更に分かったこともあったのでまとめた。

カスタムOSはやっぱり使いにくい

ATOTO S8 Proに搭載されているカスタムOSは細かいところが使いづらい。

例えば、Androidの3ボタンナビゲーションは画面左上固定。ドライバーから最も遠い位置にある。ボタン位置はたぶん左ハンドル向けの設計されている都合だと思う。CarPlayはハンドル位置の設定でナビウインドウの表示がハンドル側になるのに、Android側は対応してくれない。

操作性は安全性に直結するところだと思うから、ナビゲーションボタン位置は変更できるようになってほしい。

SDスロットの認識が怪しい

初期不良なのか不明だけど、本体内蔵のMicroSDスロットの挙動がかなり怪しい。

エンジンを掛けてスリープから復帰したときや、走行中に突然認識されなくなることがある。一度認識されなくなると大抵はデータ破損で読み取り不可になり、フォーマットするしかない状態になってしまう。

使用開始から数ヶ月で3回ほどこの現象に遭遇してしまった。自分の端末は製品保証の登録を忘れてしまったから保証はもう使えない。SDスロットは死んだものとして、外部ストレージUSB接続だけ使うようにしている。

幸い、USB接続はデータ飛びや接続切れもなく安定した運用ができている。ただ、いつ同じ現象が起きるのかという不安は残る。対策として、オフラインマップやお気に入りの音楽など、単独運用に必要な最低限のデータは本体ストレージに保存するようにしている。

本体内蔵マイクは役に立たない

ATOTO S8 Proには標準で内蔵と外付け、2種類のマイクが付属・標準装備されている。

本体左下についている内蔵マイクはほとんど役にたたない。

ドライバーとマイクの距離が遠いからなのか、単純にマイクの性能が悪いのか、運転中はノイズだらけでまともに通話できないレベル。

配線処理が多少面倒ではあるけど、外付けマイクをステアリングの近くに持ってくることをおすすめしたい。付属の外付けマイクはいたって普通。通話も音声操作も問題なくできている。

スリープモード(高速起動)とBluetoothの相性が悪い

+エンジンを切って電力供給が止まった時、自動的に画面が消えてスリープモードになる。

このスリープモードの動きが独特。Bluetoothをオンにしていると、スリープモードに入ってから数分間はBluetooth接続されたままの状態が続く。

この仕様はワイヤレスCarPlayとの相性がとても悪い。エンジンを切って車から降りた後もしばらくはCarPlay接続が続いてしまう。しかも時々何故か、CarPlayが優先的に接続されるようになる動きをすることがある。

困るのは、車で聞いていた音楽をイヤホンで聞き続けたい時。

まず、車のエンジンを切っても音声出力先がATOTOのままなので、コントロールセンターから手動でイヤホンに切り替える必要がある。そして切り替えた後も時々、出力先が勝手にATOTO側に戻るので音が聞こえなくなってしまうことがある。

ATOTO S8 Pro側とスマホ側、それぞれでオートメーション系アプリで症状の改善が出来ないか試したけどダメだった。シームレスに音声出力を変えられないのは不便だし、意図しない出力先から音が出るリスクがあるのはちょっと怖い。

楽天回線との相性が悪い?

ATOTO S8 Proは単独で4G通信が可能で、日本国内キャリアのバンドに対応しているはずだけど、実際に通信は可能なのか。少し前まで3大キャリアと楽天回線を契約していたので、それぞれ通信ができるか試してみた。

ドコモ、ソフトバンクは特に設定の必要なくそのまま使えた。auはAPN設定をすれば使えた。

ただし楽天だけは通信が終始不安定だった。生活圏は全域楽天回線対応済み、SIMは認識しているけどモバイルデータ通信が頻繁に途切れる。対応バンドの問題なのかはイマイチ不明。楽天回線で運用を考えている人は一応気をつけたほうがいいかもしれない。

車のバッテリー消費が心配

ATOTO S8 Proのスリープモードは、エンジンON後すぐに立ち上がるように、常に電力を消費するようになっている。待機中の電力消費は計測できてないけど、車を使わない期間が長くなるとバッテリー上がりが心配。

車に乗る機会が少ない人は、スリープのままにしているとバッテリーが上がる可能性が高いと思うので対策が必要。考えられる方法は2つ。

①電源ボタン長押しで完全シャットダウン

②工場設定モードからスリープ設定をオフにする

まず①は、エンジンを切ったあとに電源ボタンを毎回長押しする方法。手軽だけど毎回手動操作が必要になるので面倒だし、確実なバッテリー保護方法かと言われると微妙。

だから個人的には②をオススメする。具体的な設定方法はこちらを参照。

ATOTO S8 Proは不安定で荒削りな仕上がり

ATOTO S8 Proのコストパフォーマンスの高さは購入直後から変わらず満足しているし、ディスプレイオーディオの理想型だとは思う。ただ、信頼性や使いやすさはまだまだ足りないところが多い。

初期設定が良くないぶん、使いやすくするための設定が重要になってくる。「自分で何とかしてやろう」という気持ちがあるなら買って良いと思う。例えば、タブレットやGPSをあれこれ買い足して車載システム環境を構築しようと考えている人なら、最初からCarPlayなど車載向けの全ての機能が詰まっている、ATOTO S8 Proはおススメできる。

単純な安さにつられて買うと、今の仕様では多くの人には満足度の低い買い物になってしまうと思う。もう少し使いやすさや信頼性を上げてくれれば、きっと化ける。

ATOTO ステアリングホイールコントロール AC-44F5
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