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【Anker Soundcore Life P3 レビュー】最上位モデルが霞む高コスパ

2021年8月14日

Ankerが完全ワイヤレスイヤホンの名機Life P2の後継機を出したからレビューする。

後継機と言いつつかなり価格が上がったなという印象だったけど、中身を見てみれば最上位モデルの存在意義が危ぶまれるほどの高コスパイヤホンだった。

Liberty Air 2 Proを使っている自分にとってはちょっと複雑な気分になってしまった。

ここが〇

・Life P2の完全上位互換、Liberty Air 2 Proに迫る高機能

・Liberty Air 2 Proと同等の実用的なノイズキャンセリング

・イヤホン操作のカスタマイズ可能

ここが×

・Life P2からワンランク上の価格帯へ

・Life P3の独自機能は微妙

・AptX非対応

外観・スペック

イヤホン本体の稼働時間 標準7時間/ノイキャン6時間
ケース込みの稼働時間 標準35時間/ノイキャン30時間
対応コーデック SBC/AAC
防水規格 IPX5
価格 8,990円(Anker公式ストア)

2021年8月15日現在、Amazonだと7,192円~7,992円で購入可能。

最上位モデルのLiberty Air 2 Proとほぼ同じ外観

ケース表面の質感は安っぽさがないプラスチック。表面がマットなラバーっぽい仕上げになっているLiberty Air 2 Proに比べると、若干質感は劣る。ここはグレード間の差別化といった印象。

イヤホン本体もLiberty Air 2 Proと似た形状。どちらも質感は高め。

Life P3はピアノブラック調の仕上げになっている。Liberty Air 2 Proと比べると若干小キズが目立ちそう。あと、マット仕上げがなされてないぶん皮脂が付いた時の手触りもペタつきやすい印象がある。装着中の不快感は無いのでそこまで気にならない。

充電はUSB-C、無線充電に対応

左がLife P3。

昨今ではワイヤレスイヤホンでも一般的な仕様となった、USB-Cで充電する。無線充電にも対応しているので、充電は楽。

元々のバッテリーが7時間駆動、ケース含めて35時間と優秀なので、そもそも充電を気にする必要性が薄い。

AptX非対応

高音質低遅延コーデックのAptXには非対応。

Life P2から劣化している残念ポイントではあるものの、日本で大半を占めるiPhoneユーザーの場合は影響がない部分。

AACコーデックでも十分な快適性だし、音質にこだわるのであればもっと上の価格帯のイヤホンを選ぶだろうから、このデメリットは小さなものだと思う。

使用感

装着感は素晴らしい

装着感はいつものAnkerらしい、違和感のない快適な着け心地。

イヤホン本体がピアノブラック調の仕上げなのもあってか、肌にピッタリと吸いつくような感触がある。

しっかり装着できている、密閉感が感じられる仕様である一方、長時間付けていると蒸れを感じやすいかもしれない。そのあたりはカナル型だから仕方ない。

音質は低音寄り

音質はこの価格帯にしては良い方だと思う。

低音は強め。女性ボーカルの声はやや曇った感じに聞こえることがある。

とはいえ、よほど注意深く聞かなければ気にならない程度。

ノイズキャンセリングはLiberty Air 2 Pro と同等

この記事執筆時点では、Life P3はAnkerイヤホンで最安のアクティブノイズキャンセリング搭載モデルになる。

最安だからノイキャンも控えめというわけではなく、最上位モデルのLiberty Air 2 Proと同等の効き目がある。

Ankerの安いノイキャンモデルが欲しいならLife P3を買えばいい。この価格で実用的なノイキャンが載ってしまったおかげで、ノイキャン搭載を売りにしていたLife A2 NCの存在価値が危ぶまれる気がする。

操作カスタマイズは便利

Life P3は専用アプリで操作方法を自由に変更することができる。

カスタム可能項目はLiberty Air 2 Proと全く同じ。

自分の運用方法に合わせた調整ができるので快適性アップにつながる。

Life P3の独自機能

Life P3からいくつか独自の新機能が搭載された。

結論から言うと、使い勝手は微妙でオマケ程度の機能。これ目当てでLife P3を買うのはオススメしない。

ゲームモード

音声の遅延を軽減し、ゲームで重要な音声を強調してくれるモード。

これは正直違いが良くわからなかった。

ゲームモードON時はイコライザが使用不可になるほか、接続が不安定になることを事前にアプリ側から警告される仕様。今のところ接続が途切れる現象に遭遇したことはないものの、使用時はこういった制限がかかる点に注意。

効き目が実感できないこともあって、個人的にはオマケ程度の機能だと感じた。

遅延にシビアなゲームを遊ぶ人は、Life P3よりもゲーミング用途のイヤホンを買ったほうがいいと思う。

睡眠モード

睡眠導入BGMとタイマーがセットできるモード。

リラックス音楽が聴ける一般的な睡眠補助アプリと機能は同じで、専用アプリゆえの特別な要素は特にない。既存の睡眠補助アプリと好みで使い分ければいい。

イヤホンを探す

イヤホン本体から音を鳴らして、在処を探せる機能。

個人的に期待していた機能だけど、実用性は低かった。大きめの電話の着信音が出るのかと思ったら、高いビープ音が小さく鳴るだけ。

ちなみにビープ音はHear ID搭載モデルの聴覚テストで使われるものと同じ。

イヤホンから出る音としては大きいけれど、物を探す目的としては完全なパワー不足。服やクッションに隠れているような状況だと全く聞こえないので、音を頼りに見つけるのはまず不可能。

一つの機能として搭載するのであれば、もう少し頑張って欲しかった。

他機種との比較

独自機能は微妙だったLife P3だけど、この価格帯で買えるイヤホンとしては高性能で、買おうと思える魅力は十分に備えている。

そこで、他機種との比較をしたうえでどういう立ち位置のイヤホンなのかを考えてみる。自分が使ってきたAnkerワイヤレスイヤホンのLife P2、Liberty Air 2 Proの2機種で比較をする。

音質の比較はあえて控え、実用性に絞って比較する。自分自身イヤホンの聞き比べをした機会が少なく、使った機種も少ないのでたぶん参考にならないからやめておく。

ただ一つ言えるのは、価格に応じて音質は確実に良くなっているのはわかる。

Life P2との比較

ほぼ完全な上位互換

直接の後継機なだけあって、機能はほぼ完全な上位互換。

Anker公式ストアの価格差は執筆時点で+約4,000円。

特に重要な機能の違いは以下の通り。

アクティブノイズキャンセリング

Life P3に搭載されたアクティブノイズキャンセリング。

ノイキャンは一度使ってしまえば、非搭載モデルにもう戻れないと思えるほどの便利機能。

これが搭載されているだけでもLife P3が圧倒的に優れていると考えていいレベル。

AptX対応

Life P2で対応していたAptXは、Life P3でまさかの非対応。

単純に機能面で見れば劣化しているけど、先述した通り、非対応のデメリットはそこまで大きくはない。

AACコーデックでも普段使いなら音質や遅延は気にならないので、よほどこだわりがなければ無視していいと思う。

イヤホン操作カスタマイズ

Life P3はアプリでイヤホンのタッチ操作を自由にカスタマイズ可能。

操作性の自由度は快適性に大きく影響するところで、スマホを取り出さずに操作を完結したい、片耳運用に合わせたセッティングをしたいといった幅広いニーズに対応しやすくなる。

無線充電

Life P2,P3ともにバッテリー持ちは優秀だから充電の煩わしさは少ない。

そこにLife P3は無線充電を搭載してきたから、さらに充電を意識する必要が無くなった。

これも快適性としては加点ポイント。

差額分の価値はLife P3にあるか?

ある。

ノイキャン、操作カスタマイズ、無線充電と多方面での使い勝手が良くなるから、ここに4,000円を投じる価値は十分にある。

使用頻度が高いほど快適性の重要度は増していくので、妥協せずにLife P3を選んだほうが満足度は高いはず。

Liberty Air 2 Proとの比較

重要な機能は同等

Life P3は最上位モデルに迫る性能で、ノイキャンなど重要な機能は同等のものを搭載している。

Anker公式ストアの価格差は執筆時点で-約4,000円。

フタの開閉のしやすさ

Liberty Air 2 Proとほぼ同じ外観のLife P3のケース。

大きな違いはケースの開き方。Liberty Air 2 Proはスライド式で、Life P3は上下に開く。

開閉のしやすさはLiberty Air 2 Proの圧勝。スライド式は片手かつ軽い力で取り出すことができる。ノイキャンと同様に、一度使えば戻れないほどの快適性がある。

明らかな違いがあるのはこれぐらいしかない。あとの2項目は微々たる差。

イヤホン着脱検知

Liberty Air 2 Proにある、イヤホン着脱による再生停止機能はLife P3にはない。

イヤホン本体の操作で再生停止は可能なので、あれば便利程度の機能。

グレード間の差別化と考えるには弱い。

イコライザ調整

Liberty Air 2 ProにはHear IDという個人に合わせた音質調整機能が搭載されている。

だけどこれも差別化としては微妙。Hear IDのおかげで聞きやすくなった印象はあったものの、劇的な変化というわけではなかった。標準イコライザでも両モデルともに十分聞きやすいし、選べるプリセットイコライザも基本的には同じ。

差額分の価値はLiberty Air 2 Proにあるか?

ない。

Liberty Air 2 Proユーザーとしては悲しいけど、それほどにLife P3が優秀すぎる。

唯一勝っているのはスライド式フタの利便性くらいで、それ以外の違いを合わせても4,000円の価値があるとは到底思えない。

Life P3はコスパおかしい

というわけで、とりあえずLife P3を買っておけばほとんどの人が満足できるほどにコスパが高いということで結論がついた。

Liberty Air 2 Proを既に持っているからこれに乗り換えることはしないけれど、もしLife P2からの乗り換えをするのであれば間違いなくLife P3を選ぶ。

今回購入したLife P3は弟の誕生日プレゼントとして渡すことにする。

 

Anker Soundcore Life P2
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