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【OttoAibox P3レビュー】手軽さが強み。今後の進化に期待。【案件】

2025年4月27日

車のディスプレイ上でAndroidが使えるようになる端末、OttoAibox P3を無償提供してもらったからレビューする。

案件記事ではあるけど、内容の制限は特に無し・率直な感想を書いてよいと確認が取れたから、実際に使用して分かった正直な使用感を伝えたい。

検討している人の参考になれば嬉しい。

OttoAibox P3でできること

まずOttoAibox P3本体を一言で説明すると、「CarPlay,Android Auto(以下、スマホ連携)に対応したAndroid端末」といえる。

当ブログの読者には、「画面非搭載のポータブル版Androidナビ」と言えば伝わりやすいかもしれない。

OttoAibox P3本体にはバッテリーと画面が無く、車からの給電と車載端末の画面を使ってAndroid端末を操作する。車載端末をAndroidタブレット化したような感覚で使えるのが特徴。

OttoAibox P3で主にできることは以下の通り。

  • 車載端末をAndroidタブレットのように使える
  • 有線接続のスマホ連携をワイヤレス化できる
  • nanoSIM,eSIMに対応。データ通信、Wi-Fiホットスポット機能が使える

有線のスマホ連携対応ナビ上で使える

OttoAibox P3は有線スマホ連携を利用してAndroidOSを動作させる仕組みだから、有線スマホ連携に対応しているカーナビ・ディスプレイオーディオが必要。

スマホ連携非対応のナビでは動作しないから要注意。

レビュー環境

現在マイカーに取り付けているAndroidナビ、ATOTO X10はワイヤレスのスマホ連携にのみ対応しているからOttoAibox P3が使えない。

というわけでレビューのためにレンタカーを1日契約して、OttoAibox P3を実際に使ってみた。あくまで1日限りの短期レビューということを了承のうえ見てほしい。

車両

2024年式のトヨタ・カローラ。トヨタ純正のディスプレイオーディオを搭載。スマホ連携用のUSBポートはType-C。

スマホと回線

CarPlay用にメインスマホのiPhone15、Android Auto用にサブスマホOPPO Reno 11aを用意。

回線はメインのY!mobileと、OttoAibox P3に付属したお試し用のクラウドSIM。

OttocastのクラウドSIM

付属していたクラウドSIMは1GBのデータ通信が可能なお試し版で、Ottocastの公式サイトから追加のデータ容量を購入できる。

SIMはドコモ、au、ソフトバンクの回線が自動で切り替わる方式。データ量と有効期限が異なるパッケージで販売されている。

nanoSIMとクラウドSIM、それぞれ自分の運用に合わせた使い分けが可能。

クラウドSIM販売ページ

OttoAibox P3のスペック

OttoAibox P3の主なスペックは以下の通り。

価格定価:60,999円
セール価格: 51,099円
※2025年4月時点
OSAndroid12
SoCSnapdragon665
RAM8GB
ストレージ128GB
SIMNanoSIM,クラウドSIM
外部ストレージ(MicroSD)256GB

そのほか、HDMIの映像出力、Wi-Fiホットスポット機能、スマホ連携のワイヤレス化にも対応している。

付属品

付属品はシンプルで、本体給電用のUSBケーブル、電源用の分岐ケーブル、HDMI用のアダプタが付いてくる。

メーカー直販サイトで買うと以下3点が追加で付属する。あると嬉しい。

  • シガーソケット充電器
  • HDMIケーブル
  • Bluetoothリモコン

OttoAibox P3のコンパクトな外観

本体はコンパクトな円形。表面は光沢感ある仕上げで質感高く見える。

側面にはmicroSD、nanoSIM、電源用USB-Cポート、miniHDMIポートを装備。

背面はスピーカーのような形状。

サイズ感の参考として、iPhone14と並べてみる。横幅はほぼ同じ。縦はiPhoneの約半分。

厚みはiPhone2台分くらい。

USBケーブル1本で接続

本体の取り付けはシンプル。車のスマホ連携用USBポートに接続するだけで自動的に電源が入る。

分かりやすく上品な光り方

電源が入ると表面が赤色に光り、

起動が完了すると青白く光る。

視界に入っても目障りにならない上品な光り方。本体の仕上げも相まって質感高く見えるし、状態も分かりやすい。この仕様はとても良いと思う。

置き方と置き場所は工夫がいるかも

今回はUSBポート近くの小物入れに置いて使ったけど、車内の限られた収納を常に使うとなると置き場所には工夫が必要。後付けETCのようにコンソール側面に固定するのが良さそう。

本体裏面にある3箇所の脚は硬めのプラスチック。内装にしっかり固定しないと車側に傷が付くかもしれない。ここはゴムとか柔らかい素材にしてくれると嬉しかった。

起動時間は許容範囲

OttoAibox P3は車載システムの起動後に起動する仕組み上、使えるようになるまでは少し時間がかかる。

起動時間の計測結果は以下の通り。

状態起動時間
本体起動30秒
CarPlay/Android Auto初回接続60秒
CarPlay/Android Auto2回目以降10秒
本体起動→CarPlay/Android Auto自動起動30秒

初回接続時は時間がかかるものの、2回目以降はそこそこ早く接続が完了する。仕組みを考えればこの起動速度は十分早いと感じたし、実際にエンジンを掛けてから走り出すまでの間でOttoAibox P3の起動を待つ時間はごくわずか。

この点は実用上特に問題ないと思う。

エントリースマホ的な動作感

OttoAibox P3本体の動作は、時々操作に引っ掛かりを感じることはあるけど、ナビや動画再生程度なら問題ないレベル。

カタログスペックの通り、エントリースマホに近い使用感だった。スマホほど頻繁に操作するものではないからこれだけ動けば十分といった印象で、操作のストレスはそこまで感じなかった。

SIMの通信は問題無し

クラウドSIMとY!mobileのSIMをそれぞれ使ってみて、どちらも問題なく通信できた。

クラウドSIMは具体的なキャリアや通信速度は未検証だけど、筆者の住んでいる地方の市街地では十分な速度で困ることはなかった。

【余談】ATOTO X10との使用感の違い

筆者はSoCとメモリが同スペックのATOTO X10を使っているけど、全体的な動作感はX10のほうが快適に感じた。

X10は直接Androidを起動しているのに対して、OttoAibox P3は車載システムの上でAndroidを動かしているから、そうしたソフトの処理の違いが影響しているのかもしれない。

スマホ連携の動作感も同様

OttoAibox P3を使うことで、スマホ連携をワイヤレスで使えるようになる。

ワイヤレスCarPlayの動作感はOttoAibox P3本体とほぼ同じ。有線接続に比べると若干もっさりした感じはあるけど、実用の範囲内。

Android AutoはCarPlayより若干動作のもたつきが目立ったけど、こちらも一応実用の範囲内ではあった。

OttoAibox P3の分かりやすいUI

UIは結構カスタムされていて使いやすかった。ホーム画面は情報量と視認性が丁度いいバランスに調整されている。

初期のホーム画面に表示されているSIMのウィジェットは、SIMの状態と使用済みデータが一目で確認できる。SIMの切り替えも1タップで簡単にできる。

右メニューから表示できるクイック設定パネルは、左側に通信関係の項目、右側にストレージや通信速度が表示される。

全体的に車内で必要な情報をサッと確認して操作することを意識したカスタムがされていて、ここの作り込みはとても良かった。

一部のアプリは使えない

その他細かい仕様として、カレンダーなど一部のアプリは電力消費の制限を理由にインストールできないようになっている。筆者が確認した限りだとGoogleカレンダーが該当した。こんな制限は初めて見た。

OttoAibox P3の用途的にカレンダーアプリの需要はごく少数だろうから、この点は大した問題にはならないと思う。

OttoAibox P3と車の相性

OttoAibox P3自体には電源もディスプレイもないから、当然この部分の使用感は車側に依存する。

カローラで使ってみて、車側との相性次第で評価が変わる部分を見つけた。

USB-C接続の電力供給

OttoAibox P3は車側のスマホ連携用USBポートの仕様で接続方法が異なる。

OttoAibox P3側の仕様を見ると、車側がUSB-Cの場合は直接ケーブルを接続するだけでOK。車側がUSB-Aの場合は、付属の分岐ケーブルを使って充電器に接続、OttoAibox P3への給電元の確保が必要になる。

今回借りたカローラは接続ポートがUSB-C。最初に説明書の通り付属のUSB-Cケーブルで接続すると、OttoAibox P3の光が赤→白になった瞬間に電源が落ちてしまった。

原因を調べてみると、カローラはスマホ連携用USBポートからの給電量が少ないようで、OttoAibox P3本体が電力不足で起動できないらしい。

その場合はUSB-A接続用の分岐ケーブルを使って電力を確保したうえで、別途用意したA to Cの変換アダプタを取り付ける。

最終的にはこんな状態になった。

アダプタだらけで魔改造感がすごい。

これは車側の仕様次第だからどうしようもないけど、配線はもう少しスマートになると嬉しい。

OttoAibox P3の強みは接続の手軽さと豊富な機能

OttoAibox P3を1日使った総評は、長所と短所が明確で、今後の進化に期待といったところ。

良いところはUSB接続で簡単に使える手軽さに尽きる。自分の車はもちろん、カーシェアリングやレンタカーでいつもの環境がすぐ用意できるのは便利。

この手軽さで、車載端末のAndroidアプリ対応、スマホ連携のワイヤレス化、Wi-Fiホットスポット機能と実用的な機能拡張が実現できるのは大きな魅力。

それとバッテリー非搭載だから、夏場に車内に置いたままでも万が一の事態は起こりにくいのも地味な利点。

マイカーに自分でAndroidナビを取り付けて使っている筆者からすると、Androidナビとだいたい同じ機能をUSB接続1つで使えてしまうのはとても大きなアドバンテージだと感じた。

社外ナビ取り付け不可の車種におすすめ

あとは最近の自動車メーカーの流れもOttoAibox P3にとっては追い風。今回借りたカローラのようにディスプレイオーディオが標準装備、実質社外ナビが取り付け不可の車種はメーカー問わず今後増える可能性がある。

OttoAibox P3はそういった車種にも社外ナビ以上の付加価値を提供する、手軽な機能拡張ツールといえる。

課題は処理性能と車への接続方法

明確な魅力があるだけに、SoCの性能やソフトの最適化が原因と思われるもっさり気味の動作感と、車種次第で不格好になってしまうUSB接続の仕様がもったいないと感じる。

だから2025年4月時点では社外ナビ取り付け不可の車に限っておすすめ、という評価になる。この課題が改善されればより幅広くおすすめできる製品になると思う。後継機の進化に期待したい。

今回はOttoAibox P3と一緒に2種類のクーポンコードを提供してもらった。クーポン価格で買えるほか、1年間の延長保証の自動適用と、商品によっては公式サイト限定で無料特典が付いてくる。検討中の人は是非。

1つ目はOttoAibox P3シリーズ(P3、P3 Lite、P3セット)で使える10%OFFクーポン。

クーポンコード:AFB10

OttoAibox P3の購入はこちら

2つ目はOttocastの全商品対象で、購入額10,000円以上で使える1,500円OFFのクーポン。アクセサリー等の購入時に使ってほしい。

クーポンコード:cb1500

Ottocast公式サイト

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