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【賃貸後付け】常設式宅配ボックスを自作する【簡単DIY】

通販を利用したことがある人なら必ず一度は直面する、配送までの自宅待機と再配達の問題。

届ける側も受け取る側もストレスになるこの問題の一つの解は、宅配ボックスの設置。通販利用を快適にするために、今住んでいるアパートに自作の宅配ボックスを設置した。

ボックスのDIYや、設置までの諸々の準備について紹介する。

ロッカーやコンビニ受け取りの限界

そもそも今住んでいる賃貸物件の宅配事情は、田舎にしては結構恵まれている。自宅の近くに宅配便ロッカーとコンビニがあるから24時間受け取りと発送が可能な環境がある。

配達待ちを考慮したスケジュール管理や再配達のリスクが面倒だから基本的には宅配便ロッカーで荷物を受け取るようにしているんだけど、受け取る物によってはロッカーやコンビニ受け取りが利用が出来ず、しかも時間指定もできないケースがある。

宅配の待ち時間はストレスだし、もし再配達になってしまえば自分も配達員も余計な手間がかかって何も良いことがない。通販を積極的に利用する身としては重要な問題。この解決策として後付の常設宅配ボックスを設置することにした。

賃貸物件で使うための準備

自分が宅配ボックスに求めることは以下の2点。

・常設可能な素材と耐久性
・クロネコボックス10が入る容量( 縦:27cm 横:38cm 高さ:35cm)

これに加えて、賃貸物件による以下の制限がある。

・大家さんからの許可を得る
・現状復帰可能(穴を開けない、傷をつけない)
・他の住人の迷惑にならないようにする

賃貸物件である以上、まずは大家さんから宅配ボックス設置の許可を得る。相談する前に、予めどの場所に、どのくらいの大きさで、どのように設置するのかを想定しておくと話をスムーズに進めやすい。

 

準備が出来たら電話。事前の想定どおり、原状復帰と他の住人への迷惑がないかを重点的に聞かれたけど、問題ないことが確認できたところで無事許可をもらうことができた。参考に、実際に聞かれた内容と回答を載せておく。

Q.現状復帰は可能か(建物に穴を開けたり傷をつけたりしないか)
A.ボックスはワイヤーを括りつけて固定するので、建物には一切傷をつけない。

Q.配達があるときだけ設置するのか
A.常時設置する。そのため、人や物の通行に一切影響しない場所に置く。

Q.他の住人の迷惑にならないか(通行など生活の邪魔にならないか)
A.ベランダ横の人が通らない場所に置くので、人や物の通行には一切影響しない。

既製品か自作か

許可が取れたところでボックスを調達する。

宅配ボックスの既製品は通販で販売されていて、主に常設式と必要な時だけ置く簡易式の2つに大別される。それぞれの以下のような傾向にある。

常設式 簡易式
価格 高い(10,000円以上) 安い(4,000円前後)
容量 大きい 小さい
耐久性 高い(雨風にも耐える) 低い(長時間の設置は無理)
使用の手間 楽(施錠管理のみ) 面倒(設置・施錠管理・片付け)
セキュリティ 高い(床や壁に固定) 低い(ワイヤーで固定)
原状復帰 難しい(床や壁に穴を開ける) 簡単(ワイヤーで固定)

それぞれ一長一短あるからどうすればいいか。結論、この記事タイトルからもわかる通り、既製品はちょうど良い物がなかったので自作することにした。

常設式が圧倒的に楽ちん

賃貸で使うなら、原状復帰を考慮して簡易式にしようと考えるだろうけどちょっと待ってほしい。

そもそも宅配ボックスを使う理由は、配送時間に囚われず楽に荷物を受け取るため。

簡易式の場合、荷物を受け取る度にボックスを取り出して、展開して、飛ばないように固定して、受け取ったら片付けて…を繰り返すことになる。雨風の強い日に準備をするのは大変だし、楽をするためにいちいち準備するのは本末転倒。というか面倒臭すぎて自分なら絶対に使わなくなる未来が見える。

そして簡易式は取り回し重視なぶん、容量にも不安が残る。大きい荷物が入り切らず、せっかく準備したボックスは出番がなく再配達、という最悪の事態は回避したい。

この思いを叶えるために、自分が満足行くものを自作することにした。

大型の屋外用収納ボックスを使う

改めて、自分が求める宅配ボックスの要件を整理すると以下の3点。

・常設可能な素材と耐久性
・クロネコボックス10が入る容量( 縦:27cm 横:38cm 高さ:35cm)
・ワイヤー固定式(原状復帰可能な固定方法)

結論から言うと、選んだのはJEJアステージ ホームボックス 620。屋外使用を想定した大型の収納ボックスを利用することにした。

選んだ理由は以下の通り。

  • 安い(Amazonで1,764円で購入)
  • 十分な容量(内寸 縦:34.5cm 横:50cm 高さ:41cm)
  • 南京錠取り付け用の穴が空いている
  • 屋外向けなので耐久性が高い
  • バックルで簡単かつ確実に蓋が留まる

ホームボックス620の通販価格は約2,000円前後とお手頃。もともと屋外向けの頑丈な作りだから耐久性も安心。

そして防犯対策として、最初から南京錠取り付け用の穴が用意されているから、わざわざ加工する必要もない。

バックルはしっかり留まるし開け閉めもしやすい。

価格も作りも優秀で、まさに宅配ボックス向け。

その他購入したもの

宅配ボックス自作のために購入したものの解説をする。必須となるのは太字にしている。

  • ボックス
  • 南京錠
  • 防犯ワイヤー
  • 配達員への利用案内
  • 受け取り印 
  • ペン
  • 小物入れ
  • スノコ

ボックス

JEJアステージ ホームボックス 620

先ほど紹介した屋外用収納ボックス。収納ボックスを転用するときは、鍵穴が用意されているタイプを使うのがおすすめ。

同シリーズ内では620より横長で大容量の880モデル(102L)もある。

同じような作り、機能を持っているのは天馬のインカーゴシリーズ。こちらは37L、63L、85Lの3種類。設置可能なスペースと相談して選ぼう。

南京錠

エレコム セキュリティロック 南京錠 幅25×奥行11×高さ51mm 真鍮 鍵2本付 ESL-NK

エレコム セキュリティロック 南京錠 ESL-NK
created by Rinker

ボックスの蓋固定用。よく見る普通の南京錠。

先に伝えておくとこのチョイスは微妙だった。機能は問題ないけど、ツル(U字の部分)が短いとボックスから鍵を外したり、防犯ワイヤーを引っ掛けづらい。

わざわざ買い替えるほど不便ではないからこのまま使うけど、これから買うならツルが長いタイプの南京錠を選んだほうがいい。

aiai TWE ステンレス吊長 南京錠 30MM

防犯ワイヤー

サンワサプライ セキュリティワイヤー(ワイヤー長2.0m/直径3.5mm) eセキュリティシリーズ SLE-1W-2

宅配ボックスの固定用。片方をボックス本体、もう片方を建物の柱などに括り付けて固定する。

有名な企業の製品で、多少余裕を持った長さのものを買っておけば問題ないと思う。

購入したサンワサプライのワイヤーは端のリングの大きさが大きめで、南京錠から外れないようにするにはちょっとだけ工夫が必要。片方のリングが南京錠向けの大きさになっているものがBUFFALOから販売されているので、より手軽に使いたいならこっちもアリ。

BUFFALO セキュリティワイヤー2.2mm/2m BSLW2220

配達員への利用案内

宅配ボックスがある旨の案内と使用方法の解説を準備しておくと、配達員がボックスに気づかなかった、間違った使い方をしていたなど諸々のトラブルを防ぎやすい。

最低でもボックス本体には簡単な使い方の案内を掲示しておくといい。目立たないところに置く場合はドアノブに宅配ボックスがある旨の案内板を掛けておくと気づいてもらいやすいと思う。案内板はダイソーで売っている。

受け取り印、ペン、小物入れ

最低限受け取り印だけあれば十分。

念のため配達員のメモ用のペンと、受け取り印とペンの定位置用として小物入れを用意したほうがいいかも。

スノコ

土の地面にしか置く場所がなかったから、ボックスの汚れ防止として用意した。これは無くてもいい。今回はダイソーの300円商品を2つ用意した。

宅配ボックスをセットする

物も揃ったのでセッティング。といっても特別な加工は必要なく作業は簡単。

まずワイヤーを柱にくくり付ける。

汚れ防止のスノコを敷き、その上にボックスを置く。

ボックスには利用案内を貼り付け。A4用紙に印刷したものをクリアファイルに入れて、周りをテープで貼り付けて固定と防水をする。

箱の中に詳細な手順説明を貼り付け。小物入れに印鑑とペンを仕込む。

ボックスに南京錠とワイヤーをセット。

ワイヤーのリングが少し大きすぎたから結束バンドで微調整。

これでセット完了。使わない時はカギをかけておき、受け取り予定がある時はカギを開けておけばOK。

宅配ボックスは通販利用が快適になる

宅配ボックスを設置してから実際に何件か宅配ボックス受け取りをしてみたけど、今のところ特にトラブルなく使えている。

ボックスを利用した受け取りはストレスフリー。受け取りがあるから○時には家に居ないといけない、というモヤモヤが消えたのは想像以上に快適。なんでもっと早く導入しなかったんだろうと後悔している。通販体験の向上と配達員の負担軽減のためにも、全住宅に設置を義務化してほしい。

宅配ボックスは自作がおすすめ

ホームボックス620は予想通り宅配ボックスとして大活躍してくれている。定期オトク便でまとめ買いした時の大型ダンボールも問題なく収まったから、この容量にして正解だった。

耐久性、耐候性も十分。スペースの都合上雨風をそれなりに受ける場所に置いてあるんだけど、風で飛んだり浸水したりすることは全くない。上蓋が下部を覆ってくれているから、開閉時に中に水が入らないのも良き。

一つだけ弱点を挙げると、上蓋は溝のある平面だから雨水がどうしても溜まってしまう。側面に一部完全フラットな場所があるから、左右に若干の傾斜をつけて設置しても良いかも。

その他アイテム選びのミスによる小さな不満点はあるけど、先に紹介した通り不満を解消できるものは同じく通販で買えるのでそれを選べばOK。

最終的に今回購入したものは以下の通り(価格は購入当時のもの)。

総費用は3,143円。簡易式並の価格で常設式の快適さが得られるからコスパは高い。ボックスの大きさも自分で選ぶことが出来るし、もっと大きいサイズのボックスでも5,000円前後で収まるはず。作業もとても簡単なので、通販をよく利用する人は一度検討してみてほしい。

高価なものはケースバイケース

賃貸に後付け宅配ボックスを付ける計画は無事成功。ただし、セキュリティ面ではワイヤー1本+プラスチックの箱に入れてあるだけと、防犯上のリスクはどうしても残る。

日本国内で置き配の窃盗に遭うのは稀だと思うけど、リスク回避には結局対面・配送センター・ロッカー・コンビニのいずれかで受けとるのが確実なのでそこはケースバイケースで対応しよう。

 

購入したものまとめ

エレコム セキュリティロック 南京錠 ESL-NK
created by Rinker

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