筆者は現在マイカーにAndroidナビのATOTO S8 Proを使っていて、より使いやすくするために色々カスタムしている。
ATOTO S8 ProはSIMカードによるモバイルデータ通信に対応していて、スマホと同じようにSIMカードをセットすればS8 Pro単独でインターネットに接続することができる。車内利用向けのデータ通信SIMというニッチな需要に対してどこの通信回線が適しているのかを調べてみたから、その候補と選び方について紹介する。
2024年現在、Androidナビというマニアックな界隈の中でもSIMカード対応の機種はかなり少ない。まさにニッチ中のニッチなユーザー向けの記事になるから需要があるか分からないけど記事にする。
【結論】小容量プランかデータシェアプランがおすすめ
Androidナビに必要なデータ通信量は使い方や車の使用頻度で変わってくるけど、車内だけで使うこととAndroidナビで主に使うアプリを考えると小容量のプランかメイン回線とのデータシェアを使うのがおすすめ。
大抵の用事はスマホ連携で済む
というのもAndroidナビはCarPlayやAndroid Autoが使えるから、カーナビに求める機能は基本的にスマホ連携で完結できてしまう。
Androidナビの単体通信はスマホ連携だけでは物足りないと感じるときに使うもので、スマホの予備的な使い方であればデータ通信量は少ない。だから1~2GB小容量のプランで十分。というのが筆者の結論。
一方でスマホ連携では対応していないYouTubeなどのコンテンツが使えるのはAndroidナビの強み。動画の音声をラジオ感覚で聞きたいとか、ある程度のデータ通信量が必要なことがはっきりしている人ならもう少し容量の大きいプランを選んでいけばいいと思う。
筆者の運用環境
回線紹介の前に参考として筆者の使用環境を載せておく。利用のイメージが掴みやすくなれば幸い。
端末 | ATOTO S8 Pro |
回線 | シンプルM(15GB):家族割引適用、月2,090円 シェアプラン:シンプルM割引適用、月539円 合計:月2,629円 |
通信量 | 月200MB~3GB程度 |
車の使用環境 | 週1~2回使用。主に近場の買い物で数十分程度の運転、時々日帰りでドライブ |
Androidナビの用途 | 街乗りはAndroidナビ単体で利用。長時間のドライブはCarPlayメインで利用。 |
ナビ単体でよく利用するアプリ | ・YouTube Music(とりあえず流す) ・YouTube(同乗者向け、ラジオ感覚の聞き流し) ・Google Maps(大画面で地図確認) ・Amazon Prime Video(同乗者向け) ・Send AnyWhere(ブログ用スクショなど転送用) ・Google Play Store(アプリインストールとアップデート) |
当時の運用検討の詳細は過去の記事にまとめている。
b-mobile 190Pad SIM X
日本通信がb-mobileブランドで提供するデータ通信専用SIM。最低料金は1GB(税込)209円、1GB追加ごとに209円が加算されていくプラン。ドコモとソフトバンク回線を選択可能。開通の事務手数料は3,300円。
1GBあたりの価格は最安クラスで、使用量に応じてデータ量の単価も変わらず常に209円とシンプル。SMS機能が使えないことを除けばAndroidナビとかなり相性が良さそうな回線。データ量は1GB単位で上限設定を設けられるから使いすぎを防ぐことも簡単。
SMSが必要なら同じ日本通信の合理的シンプル290プランがおすすめ。
日本通信SIM 合理的シンプル290プラン
日本通信が日本通信SIMブランドで提供する回線。さっき紹介したb-mobile 190Pad SIM XにSMSと音声通話機能を追加したようなプラン。最低月額は1GB290円、1GB超過後は1GBあたり220円。回線はドコモのみ。開通事務手数料は3,300円。
ただし開通事務手数料は3,000円のスターターパック購入を購入すれば無料になるから実質3,000円になる。
セキュリティ認証等でSMS機能が使いたい場合はこっちを選ぶことになる。
Y!mobile シェアプラン
ソフトバンクのサブブランド、Y!mobileのオプションサービス。データ量は加入月のみ3GBの制限があって、2か月目以降は親回線のデータ量を分け合って利用できる。筆者が現在S8 Proで使用しているSIMで、シンプルMの15GBで契約している。
2023年10月3日からスタートしたシンプル2ではS,M,L全ての料金プランに対して月539円でシェアプランを付帯可能。ソフトバンクと同等の品質の回線を使えるから通信速度は速い。
ワイモバイルは割引サービスの適用で基本料金が大幅に安くなる料金体系だから、割引で親回線の基本料金を安く抑えられる人向け。
実際に申し込んだときの記事は下記。
BIGLOBEモバイル エンタメフリー・オプション
BIGLOBEモバイルのオプションサービスで、YouTubeなど一部サービスのデータ通信がデータ使用量にカウントされなくなる。
BIGLOBEモバイルのカウントフリーサービスはYouTubeやSpotifyといったメジャーなサービスに対応しているのが強み。車内で音楽と動画を再生し放題な環境が手に入る。
カウントフリーオプションが使える最安の構成は、音声プランの1GB1,078円とカウントフリーオプションの308円で毎月1,386円。
Povo 24時間データ使い放題
auのオンライン専用ブランド。基本料金0円で必要なときだけデータトッピングを購入する料金体系で、330円で24時間データ通信が無制限に使えるトッピングがある。
旅行など短期間だけ通信量無制限で使いたいとき、Androidナビの初期設定でデータ通信量が増えるときにおすすめ。
実際に筆者も旅行やS8 Proへのアプリインストールで数回契約した。ただしS8 Proはauのプラチナバンドに非対応だからiPhoneのサブ回線用のPovoをWi-Fiテザリングで使った。
トラブル対応時の記事は下記。
迷ったら日本通信でOK
2024年現在、Androidナビで使えそうな通信回線の候補を5つピックアップした。
それぞれ特徴が異なるけど、使いやすいのは日本通信SIMの合理的シンプル290プランとb-mobile 190Pad SIM Xの2つ。
どちらも1GBあたりの料金は最安クラスで、プランも単純明快で分かりやすい。データ通信だけならb-mobile、SMSが必要なら合理的シンプル290プランという使い分けでいい。
その他の回線は割引適用前提だったり特定の用途向けだったりするから、より自分に合った回線を選びたい人はこの記事を参考にして最適な回線を探してほしい。