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【スイフトスポーツ(ZC33S)を半年所有した感想】ほぼ理想形のコンパクトスポーツ

2024年1月20日

トヨタ・パッソからの乗り換えで購入したスズキ・スイフトスポーツが納車されてから約半年が経過した。

ここまで実際に所有して分かった使用感や感想を紹介する。購入を検討している人の参考になると嬉しい。

特徴と使用状況

筆者が所有しているスイフトスポーツ(ZC33S)は2023年式の3型、AT、セーフティパッケージ搭載車。

990㎏の車重に140馬力のエンジンを積んだ、所謂ホットハッチと呼ばれる車。

走行距離は約3,700㎞。基本的に週末の買い物と時々の外出で使用。乗車人数は主に1人、家族や友人を載せて時々2~3人乗車。

【結論】静粛性以外は最高の出来

結論としては現状ほぼ筆者の理想形といえる車。

自分で最初に選んで買った車という気持ちの補正はあると思うけど、総合的な満足度はかなり高い。

快適で楽しい走り

スイフトスポーツは普通のコンパクトカーのスイフトがベースの車。

設計から純粋なスポーツカーとして作られた車種と比べると走りの面では勝てないと思うけど、公道で運転を楽しむには十分すぎる性能。

疲れない

スイフトスポーツは長時間乗っていても疲れを感じにくい。

乗り心地は少し硬さを感じるけど、体にズシンと響かない程度に衝撃を抑えていてスポーツ性と快適性の中間を取っている印象。

走行性能の良さを感じやすいのは加速。巡航状態からアクセルを気持ち踏み足すだけですぐ加速するから高速道路の合流や追越車線の走行も楽。クルーズコントロールも付いているから長距離移動も問題なし。

アクセルを踏み切れる速さ

加速力は公道ではオーバースペック気味だけどアクセルを踏み切れる程の丁度いいパワーで収まっているのが絶妙。1.4リッターのターボエンジンは一般道でも楽しめる。

優秀なAT

筆者のスイフトスポーツは6速のオートマチックミッション。

自分の感覚に馴染むシフト制御で違和感がない。街乗りの巡航速度は1,600~2,000回転程度で、静粛性と燃費の向上に貢献してくれている。踏み込んだ時も素早く反応してくれて不満はない。

ATの制御は若干過保護気味

スイフトスポーツのエンジン回転数の上限はメーター上とAT制御で若干違いがある。メーター上は約6,200回転が上限だけど実際は5,800~6,000回転で自動的にシフトアップの制御がかかる。シフトダウンも回転数が3,000回転近くまで下がらないと操作を受け付けてくれない。

筆者はやらないけどサーキットを走る人には気になるところかもしれない。

ペダル位置は中央寄り

ドライビングポジションは位置調整が難しい。ペダル配置が中央寄りになっているから、足の位置を基準にしてその他の位置を合わせる形になる。

購入を検討している人でMT車や本格的なスポーツ走行を考えている場合、一度実車で感触を確認したほうがいいと思う。

ブレーキは初期から強め

スタッドレスタイヤ装着

ブレーキは踏み始めからかなり強く効く。制動力は安心できる反面カックンブレーキになりやすく、滑らかな停止には結構気を使う。

日常使いで困らない実用性

スイフトスポーツの実用性はベース車両のスイフトと同じで、一般的なコンパクトカーと同等の実用性がある。

取り回しは普通

最小回転半径は5.1mと、2024年現行のコンパクトカーとしては並み。

前に乗っていたトヨタ・パッソは4.3mだから乗り換え直後は感覚の違いに戸惑ったけどすぐ慣れた。

最低地上高は気を使う

最低地上高は120mmと低め。大抵の坂道は問題ないけど意識的に段切りをする機会が多くなった。

ハザードの位置は慣れた

スイフトスポーツのハザードはナビ上の奥まった位置だから前に乗り出す必要がある。若干面倒。

備え付けの収納はイマイチ

スイフトスポーツは備え付けの収納が少なく、財布やスマートキーの置き場所に困る。

サイドブレーキ下の空間は小物が置けそうで置けない絶妙な小ささ。

エアコン下のスペースは少し奥まった場所で、シガーソケット充電器もあるから若干物の出し入れがしづらい。

筆者は主に100均で収納スペースを増設した。

時々使うには困らない後席

後席は基本的に荷物置き場だけど、時々大人を載せるには困らない程度の快適性はある。

後席に乗った友人曰く「乗り心地は意外と良いけど圧迫感が強めで長時間は辛いかも」という評価。

意外と使いやすい深めの荷室

荷室は他の同格コンパクトカーと比較すると奥行きは控えめで、ハッチと荷室の床には大きい段差があるつくり。

絶対的な容量はそこまで大きくない反面、高さがある荷物を安定して置けるので使い勝手は見た目以上に良好。大きなものを積まない限り後席との段差も気にならない。

静粛性は良くない

スイフトスポーツの欠点は静粛性の低さ。スポーツカーは静粛性が重視されないジャンルだけど、普段は静かで快適なほうがいいに越したことはないから欠点として挙げている。特にうるさいと感じたのはロードノイズと天井からの雨音。

デッドニングである程度は軽減可能

ロードノイズはフロアやリアハッチに遮音材や吸音材を貼り付けることである程度軽減可能。

雨音も天井に同じ処置をすれば改善すると思うけど、手間がかかるので現状ノーマルのまま。

外装はまだ綺麗

最後に外装の経年劣化。筆者は納車1か月後に地元のコーティング専門店で塗装と樹脂のコーティングを施工済み。

スズキ車は全体的に塗装や樹脂パーツの劣化が早い傾向にあるレビューを見たけど、半年時点では特に目立った変化は無し。

特に樹脂の白化が目立ってきたらまた手を施すかもしれない。

汚れが目立ちやすい

筆者のスイフトスポーツはアパートの駐車場に青空駐車している都合上、雨風に晒されて汚れるのは避けられない。特に汚れやすいのはドアミラー周辺。

ドアミラーの水抜き穴から垂れ落ちる水がドアに当たるようで、縦一直線の水汚れが目立つ。

スイフトスポーツを半年所有した感想

スイフトスポーツを半年所有して思ったことは、走りと実用性のバランスが良いということ。

静粛性の低さといった欠点もあるけど致命的なレベルではない。長期間乗る覚悟で買った車としては良好な感触。

この記事を書いた2024年1月時点では新型スイフトの発表があり、現行のスイフトスポーツを新車で買えるのはいよいよ終わりかもしれない。

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