ガジェット全般がとにかく値上がりしている。
昨今の世界情勢・半導体不足・円安と、海外製品の値上げ要因が立て続けに発生しているし、しばらく収まりそうもない。すでに一部の企業は値上げが始まっている。
この状況下で、自分と家族が使っている端末のうち、買い替えを検討していたものは値上げ前に買ってしまうことにした。
今回は買った端末とその理由について書いていく。
ガジェット冬の時代
冒頭の通り、ガジェット類全般がほぼ確実に値上げされる。
例えばソニーは4月1日からカメラやオーディオ機器類を約3%~31%値上げしている。そしてAppleの場合、WWDC22で発表した新型Macとディスプレイは旧型から10%以上値上げしている。
状況を考えると仕方がないとは思うけど、財布へのダメージが大きくなるのは間違いない。
新製品をいち早く試したいガジェット好きにとっては、とにかく苦しい状況になってしまっている。
製品も買い替えるなら今のうちかも
既に値上げされてしまった製品はさておき、まだ値上げされていない各企業の製品も、いつ値上げされてもおかしくない。
値上げタイミングも読めない。○月○日から一斉値上げパターンだったり、新型の販売価格が上がったりと、企業によって価格改定のタイミングが全然違う。
だから、今持っている端末の中で買い替えを検討している物があれば、新型を待たず今のうちに値上げ前の現行機を買うか、程度のいい中古品を買うのもアリだと思う。
中古市場も値上げする可能性が高いから、買うのは今のうちかもしれない。
祖父母のスマホとiPadを買い替え
そもそも家族、具体的には祖父母の端末を買い替える話が出てきたのは、祖父母のスマホとタブレットは購入から約3年半が経過し、バッテリーが怪しくなってきたから。
数ヶ月前から買い替えを検討していたんだけど、上に書いた通り、値上げする前にさっさと買ってしまったほうがいいんじゃないかという話になった。
購入費用は全額自分持ちではないけれど、今までお世話になったお返しの一つとして、祖父母にあった端末を選んで初期設定を済ませてプレゼントすることにした。
購入前に本人たちに使用状況を聞いて分かったことをまとめるとは以下の通り。
【要望】
・操作はできるだけ同じ、簡単なものがいい
・価格重視で、長期間使えるものがいい
【スマホ】
立ち位置:
・バッテリー劣化を気にせず、長期間使える連絡手段
主に使う機能:
・コミュニケーション(LINE・電話・メール)
・ネットブラウジング(ニュース・通販)
時々使う機能:
・写真撮影(記録用途、趣味としては使っていない)
【タブレット】
立ち位置:
・デスクトップPCに代わる、ほぼ毎日使うメイン端末
主に使う機能:
・ネットブラウジング(検索・ニュース・通販・動画)
・スポーツ速報
・メディアビューア(撮影した写真・動画・昔のアルバム)
・ゲーム(軽量~中量級)
時々使う機能:
・LINE
・手書きメモ
典型的なライトユーザー用途。
スマホはバッテリー重視、タブレットは性能重視で選ぶことにした。
シンプルスマホ4 から AQUOS Sense4へ
スマホはシャープのAQUOS Sense4を購入。OCNモバイルのセールで、端末価格8,000円で購入できた。回線を最低6ヶ月保持、手数料を含めると1台あたり約16,500円程度になる計算。
通常の実売価格は約30,000円なので、半額近い価格で購入できた。
Sense4を選んだ主な理由は価格なんだけど、その他に決め手となったポイントは2つ。
・シンプルスマホと同じUIが使える(かんたんモード)
・長時間バッテリー(公称値1週間)
AQUOS Senseシリーズには「かんたんモード」が搭載されていて、このモードのUIはシンプルスマホ4と全く同じ(シンプルスマホも中身はAQUOS)。
買い替えの話をした時、本人たちからは「できるだけ画面と操作は同じものがいい」ともリクエストされていたので、同じUIが使えることはとても有り難い仕様。
そしてバッテリー。本人からの意見要望にもあった通り、ライトユーザーは買い替えサイクルが長いぶん、経年劣化しても快適に使えるラインを維持できるだけのバッテリー持ちが重要になる。
AQUOS Sense4は公称値最大1週間の長寿命バッテリーを売りにしているし、他のレビュアーの実測値の記事を見ても、最低でも3日程度は持つ優秀なバッテリーらしい。
処理性能はSnapdragon720Gにメモリ4GBと、ライトユーザーが長く使える連絡手段としての性能は必要十分。祖父母にはピッタリなスマホだと思う。
iPadは第6世代から第8世代へ
タブレットはiPad(第6世代)128GBWi-Fiの中古品から、iPad(第8世代)128GBWi-Fiの認定整備済製品に買い替え。
最初はFireタブレットの10インチモデルで十分かと思っていたんだけど、メイン端末として使うこと、同じUIで使えることを考えると、長期間快適に使えてかつある程度のゲームができる処理性能を持った端末が良いだろうと判断。iPadを引き続き使うことにした。
現行の第9世代を選ばなかった理由は価格とストレージ。購入検討の時点でiPadのストレージ整理をして必要な容量を確認してみると、主にゲーム・写真・動画で約65GBを使用していた。
64GBは実用上不便、256GBだとオーバースペックだったから、丁度いいタイミングで1世代前の128GB、しかも公式の整備済品が手に入ったのはラッキーだった。
祖父母からの反応
孫からのプレゼントという補正を抜いても、第一印象は概ね良好な感じだった。
特にUIが今までと同じだったことが良かったっぽい。
新しい端末に替えてからまだ日が浅いので、端末の仕様や操作方法とか色々聞いてくると思う。対応する中で気づきがあれば、高齢者とスマホに関する話題で記事にしたい。
自分のiPad Air4もAir5へ買い替え
家族の端末の話はこれでおしまい。実はこのタイミングで自分の端末も買い替えたので、その話をする。iPad Air 4からAir 5への乗り換え。
理由はM1チップと値上げリスクの2つ。比率でいうと前者が8割、後者が2割。
M1チップ限定機能が使いたかった
M1チップ端末は最初そこまで興味が無かったんだけど、iOS16の発表会でステージマネージャ等一部機能がM1チップに限定されることを受けて急に欲しくなってしまった。
完全なおまけ機能ならまだしも、マルチタスク機能が強化されて実用性が高そうなステージマネージャはちょっと魅力的。
これは完全な予測だけど、AppleがMシリーズSoC搭載端末のラインナップを拡大していて、OSのロンチ段階でSoCによる差別化を図ってきていることを考えると、今後のアップデートによる機能追加もMシリーズSoC端末が優先される可能性がある。
せっかくの新機能が旧世代SoCのせいで使えないのは、ガジェット好きには結構辛いものがある。元々Air4は3年ぐらい使うつもりでいたのに、今回の買い替えは新機能を使いたいだけ、将来に期待を込めての短期買い替えになってしまった。完全にロマンと浪費。
Air4を買ったときは自分の用途にあったコスパ最高の選択肢と思っていたのに、ちょっと負けた気分になってしまった。
ちなみに構成はWi-Fi 256GB。
よくPro 128GBと比較されてコスパ悪いiPadと言われがちだけど、Proだけに搭載されている機能は自分の用途ではほとんど出番が無さそうだし、その差額は内蔵ストレージやアクセサリ、アプリに割り振ったほうが使い道が増えそうだったので引き続きAirにした。
ここの考え方はAir4購入当時の記事を参考にしてほしい。大学生時代の話になるけど、基本的な選び方や考え方は変わっていない。
モデルチェンジ間もない製品の値上げリスク
短期買い替えに踏み切ったのは、祖父母の端末同様、値上げリスクが怖かったから。
今のところAppleの値上げタイミングは、WWDC22新モデル発表時の、新型に切り替わる時。
iPad Air 5は2022年3月に登場したばかりで、後継モデルは少なくとも約1年以上先の話。新モデルが出るまでの間に値上げされないかといわれると、非常に怪しいところだと思う。
新型MacBookの値上げ幅を見ると、今のうちに買ってしまったほうがお得かもという思いもあって買い替えてしまった。
2年レンタルのiPhone12miniは保留
数ヶ月前のiPhone1円ばら撒きセールで契約した、2年レンタルのiPhone12mini。まだ1年半は使えるから、それまでに状況が変わっている可能性を見込んでそのまま使い続けることにした。
乗り換えタイミングで、端末が買いやすい環境になっていることを祈る。